わ! かった陶芸 (明窓窯)

 作陶や技術的方法、疑問、質問など陶芸全般 
 特に電動轆轤技法、各種装飾方法、釉薬などについてお話します。

電動ろくろ(底削り3、中心に置く2)

2009-11-02 20:14:09 | 電動ロクロ入門
引き続き、底削りについて、お話します。

2) 轆轤の中心に作品を置く

 ④ 固定した指や、棒を使う方法

   轆轤上に、逆さに伏せた作品を置き、回転させると、歪んで回転します。

   その歪む量は、固定された指や、棒などからの距離によって、測る事が出来ます。

   即ち、中心に無く、偏って置かれた場合には、その量は、場所によって異なります。

   逆に、この量が一定ならば、中心に置かれた事に成ります。やり方を説明します。

   ) 轆轤は電源を切り、自由に回転出来る状態にします。

     作品を逆さに伏せ、轆轤を手で、「ゆっくり」回転させます。

     その際、片手は、轆轤の縁の近辺に置き、直ぐに回転を止める、体勢にします。

   ) 人差し指(中指でも良い)が、「しっかり」固定できる様にします。

      (肘を体に付け、使う指に親指などの、他の指を当て、補佐します。)

      指の替わりに、棒を使う場合、棒の位置が固定される様に、何らかの方法を取ります。

      (例: 棒の一部に、磁石を付け、轆轤の側面に、貼り付ける。)

    ) 轆轤を回転させ、作品の一番外側を、軽く指で触れます。

       (指が触れる場所は、底から約1cm下にします)

       すると、有る場所で、指と作品が、離れるはずです。離れたら素早く、轆轤を止め、

       指の方に、両手で作品を、移動させます。動かす量は、離れた寸法の、半分です。

    ) この作業を繰り返し、指が全周に触れれば、作品は轆轤の、中心に有る事に成ります。

   注意点は、指の位置を、しっかり保持する事です。轆轤の回転に合わせて、指が振ら付く事が、

   多いです。又、轆轤を素早く止める、必要が有ります。回転が速いと、

   離れた事が直ぐに解かりますが、轆轤は急に止まりません。「ゆっくり」回転させます。

   尚 視点は、常に指先に有ります。あちこちを見ないで、一点を見ます。

   この作業は、以外に難しいです。自分で出来たと思っても、狂っている場合も多いですから、

   慣れない内は、指導者や先生に、確認してもらう事を、勧めます。

  ⑤ 粘土の「座布団」を敷く方法

    この方法は、口縁が凸凹だったり、高さが、傾斜している場合などに、有効です。

  以下次回に続きます。

 電動ろくろ入門 底削り

    
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