わ! かった陶芸 (明窓窯)

 作陶や技術的方法、疑問、質問など陶芸全般 
 特に電動轆轤技法、各種装飾方法、釉薬などについてお話します。

「ペルシャ」陶器

2009-11-29 21:10:21 | 世界の陶磁器の歴史
引き続き、古代(中世)の陶器に付いて、述べます。

4) ペルシャ時代の陶器

 ① 中国の陶器と同様に、ペルシャ時代の陶器は、世界の陶器に対して、大きな影響を、与えました。

 ② 濃い「コバルト青」や、青銅で彩られた、陶器の水差し等は、優れた造形美で、長い年月、

   ペルシャで、使われていました。

   ペルシャ陶器として、良く見かける作品は、「モハメット教時代」の、初期に造られていました。

 ③ 残念な事は、当時その作品を使用していた人が、死ぬと調度品を壊す風習が有り、完全な姿で、

   発掘される事が、稀だと言う事です。

 ④ 前イスラム教時代(8~10世紀)に「ガブリ」陶器が有ります。

   素地は赤く、その上に、白色の化粧土を掛け、表面を引っ掻いて、模様をつけています。

   化粧土の上に、黄色や緑色の、鉛釉が掛かり、褐色や紫色に発色し、美しい装飾となっています。

 ⑤ ペルシャ陶器で、最も重要な陶器は、11~14世紀に造られた作品で、肌理が粗い白い素地に

   透明釉が掛かり、白色、淡青色、或いは、緑色をしています。

   又、不透明な「トルコブルー」が、掛かった作品も、見受けられます。

 ⑥ 8~14世紀に、「シリア」の「ラッカ」は陶器の、一大産地でした。

   特に8世紀終わり~9世紀初めにかけて、「ラッカ陶器」と呼ばれる、形と意匠の素晴らしい

   作品が造られています。

   長い年月、土に埋もれていた為、釉が腐食し、虹彩を生じ、一段と魅力的な作品となっています。

 ⑦ 「ラスター釉」は、14世紀以降に、発明された物と、思われます。

   この時代に成ると、現在、我々が使用している、顔料は殆ど造り出されています。

 ⑧ 16世紀以降に成ると、中国から、陶工を招き、中国の製陶技術を学んだ様子が、伺われます。

 以下次回(ヨーロッパの陶器)に続きます。

 ペルシャ陶器
 
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