わ! かった陶芸 (明窓窯)

 作陶や技術的方法、疑問、質問など陶芸全般 
 特に電動轆轤技法、各種装飾方法、釉薬などについてお話します。

縄文土器(土器の形)2

2009-11-13 21:54:47 | 縄文土器の話、骨董の話
陶芸の「ルーツ」である、縄文土器の話を、続けます。

 6) 縄文土器の特徴

  ① 土器の形

  ) 前期から中期までの土器

   a)  前期の形、文様
   
     早期の、底の尖った、尖底土器は、次第に消滅し、平底深鉢土器が一般化し、東日本では、

     繊維土器が普及します。
 
     ほかに浅鉢・台付き土器も出現し、前期後半では、土器の種類も増え、甕、鉢、壷、椀も、

     作られて、縄文文様の最盛期に成ります。甕や壷は、食料の貯蔵用に、使われました。

     新たな形の土器に合わせて、新しい装飾も生まれました。

   ・ 東日本では、最初は紐を簡単に、撚り合せた施文具(模様を付ける為の、道具)でしたが、

     次第に複雑な施文具が、考案され、百種類程度が、確認されています。

   ・ 西日本では、繊維土器は無く、やや薄手で、条痕文、ミミズ腫れ貼付文、爪形文が普及し、

     東日本の様な、施文具も無く、発達した模様は少ないです。

   ・ 前期後半になると、東西の交流も増え、お互いの文様にも、影響が出て着ました。

   b) 中期の形、文様

   ・  関東、中部地方では、 縄文土器を代表する、作品群が、登場します。

     口縁部を炎の様に、飾った火焔(かえん)土器(新潟県、馬高遺跡出土)や、

     水焔土器(長野県、井戸尻遺跡出土)と呼ばれる、渦巻き文の、大把手(おおとって)深鉢、

     その他、口縁に鍔(つば)を、はめ込んだ様に、突き出た、有孔鍔付土器が等が有名です。

     ほかに深鉢形・注口土器も作製され、渦巻文など、文様が複雑化します。

     注口土器は、液体を入れた物ですが、酒を入れたかどうかは、不明です。

   ・ 作風は、厚手で大きく、装飾も立体的で、力量感に溢れ、豪華に飾り立てています。

     又、隆起文を全体に施し、人面や、蛇の文様をつけたり、踊る人形文や、三本指文や、

     人頭把手を付けた、大甕など、豪快な作品に、仕上げています。        

   ・ 形も大型化し、高さが50~60cm以上の物も、珍しく有りません。

     この様な大きな作品は、女性や老人の様に、力の弱い者には無理で、文様の複雑さからも、

     男性の土器造りで、専門家(集団)が居たとするのが、妥当です。

   ・ この様な複雑な形の土器は、機能的、実用的とはいえません。

     祭祀の際に、使われた物と見られ、宗教的な意味が、込められていると、思われます。

   ・ 中期も後半には、東日本の土器が、「加曾利E 式土器」(千葉市、加曾利貝塚)に、

     統一されていきます。即ち、派手な隆起文も、曲線化し、把手も小型化して行きます。

 ) 後期から、晩期までの形、文様


 以下次回に続きます。

縄文土器の形
 
コメント
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