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わ! かった陶芸 (明窓窯)

 作陶や技術的方法、疑問、質問など陶芸全般 
 特に電動轆轤技法、各種装飾方法、釉薬などについてお話します。

縄文土器(造り方)

2009-11-10 21:34:20 | 縄文土器の話、骨董の話
陶芸の「ルーツ」である、縄文土器の話を続けます。

 5) 縄文土器を造る(造り方)

  ① 土の採取

    土器に適する土が、何処に有るかは、男性陣が知っていました。

    男性は、獲物を求めて、常に野山を駆け巡り、川や水辺で漁をしていました。それ故、周辺の

    地理や地形の他に、何処へ行けば、どんな獲物や、木の実が取れるかも、頭に入っています。

    当然、何処へ行けば、良い土があるかも、知っています。 重い土を運ぶにも、慣れています。

    なぜなら、数十Kgも有る、獲物(獣)の狩をし、仕留めた獲物は、家まで持ち帰る必要が有り、

    その為の、運搬手段を用意しています。

    獲物が無い場合には、以前から頼まれていた、土を持ち帰る事は、苦になりません。

  ② 土の精製

    精製と言っても、土を乾燥させ、砕き、土に混ざる、木の根や枯葉、小石などを、取り除く事です。

    又、土は取れた場所により、色や粘りなどの、性質が違っています。

    土器造りで、一番の問題は、作品が壊れる事です。

    壊れるのは、色々な場面で起き、原因も様々ですが、土が原因の場合も、考えられます。

    (この事は、現在でも事情は、同じです。)それ故、幾種類かの土を「ブレンド」したでしょう。

    縄文土器の土には、砂が入っています。これは、収縮を抑えて、割れを防止する目的で、

    故意に入れたものです。又、他に「雲母」が入っている物も、有ります。

    (現在の粘土にも、「雲母」入りのものが、市販されています)
  
  ③ 土器を造る

   土器は当然、手作業で造りました、手が最高の道具であり、補助の道具に、木の枝を、

   「へら」の様に、使いました。

   ) 造り方は、ほとんどの場合、紐造りです。

     紐造りは、万能で、どんな大きさや、形にも対応できます。

     一般に、「輪積み」や、「巻き上げ」による造りで、紐を積み上げ、紐と紐の間は、

     土を伸ばして、繋ぎ目を消します。

    a)  勿論、設計図は有りませんし、物差しもありません。大よその形と大きさを、

      地面に書くしか、方法は有りません。

    b) ほとんど即興の、思いつきで、どんどん作ったと思われます。

      但し、縄文初期の頃は、実用的な物を、造りましたから、使い道の無い物、使い難い作品は、

      造らなかったはずです。高さの大きな作品は、下部が乾燥したら、上部に積み上げる方法を

      とり、数日を要しました。

   ) 文様を付ける
   
以下次回に続きます。

 縄文土器の造り方


      


 


   
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