陶芸の「ルーツ」である、縄文土器の話を続けます。
5) 縄文土器を造る(造り方)
① 土の採取
土器に適する土が、何処に有るかは、男性陣が知っていました。
男性は、獲物を求めて、常に野山を駆け巡り、川や水辺で漁をしていました。それ故、周辺の
地理や地形の他に、何処へ行けば、どんな獲物や、木の実が取れるかも、頭に入っています。
当然、何処へ行けば、良い土があるかも、知っています。 重い土を運ぶにも、慣れています。
なぜなら、数十Kgも有る、獲物(獣)の狩をし、仕留めた獲物は、家まで持ち帰る必要が有り、
その為の、運搬手段を用意しています。
獲物が無い場合には、以前から頼まれていた、土を持ち帰る事は、苦になりません。
② 土の精製
精製と言っても、土を乾燥させ、砕き、土に混ざる、木の根や枯葉、小石などを、取り除く事です。
又、土は取れた場所により、色や粘りなどの、性質が違っています。
土器造りで、一番の問題は、作品が壊れる事です。
壊れるのは、色々な場面で起き、原因も様々ですが、土が原因の場合も、考えられます。
(この事は、現在でも事情は、同じです。)それ故、幾種類かの土を「ブレンド」したでしょう。
縄文土器の土には、砂が入っています。これは、収縮を抑えて、割れを防止する目的で、
故意に入れたものです。又、他に「雲母」が入っている物も、有ります。
(現在の粘土にも、「雲母」入りのものが、市販されています)
③ 土器を造る
土器は当然、手作業で造りました、手が最高の道具であり、補助の道具に、木の枝を、
「へら」の様に、使いました。
) 造り方は、ほとんどの場合、紐造りです。
紐造りは、万能で、どんな大きさや、形にも対応できます。
一般に、「輪積み」や、「巻き上げ」による造りで、紐を積み上げ、紐と紐の間は、
土を伸ばして、繋ぎ目を消します。
a) 勿論、設計図は有りませんし、物差しもありません。大よその形と大きさを、
地面に書くしか、方法は有りません。
b) ほとんど即興の、思いつきで、どんどん作ったと思われます。
但し、縄文初期の頃は、実用的な物を、造りましたから、使い道の無い物、使い難い作品は、
造らなかったはずです。高さの大きな作品は、下部が乾燥したら、上部に積み上げる方法を
とり、数日を要しました。
) 文様を付ける
以下次回に続きます。
縄文土器の造り方
5) 縄文土器を造る(造り方)
① 土の採取
土器に適する土が、何処に有るかは、男性陣が知っていました。
男性は、獲物を求めて、常に野山を駆け巡り、川や水辺で漁をしていました。それ故、周辺の
地理や地形の他に、何処へ行けば、どんな獲物や、木の実が取れるかも、頭に入っています。
当然、何処へ行けば、良い土があるかも、知っています。 重い土を運ぶにも、慣れています。
なぜなら、数十Kgも有る、獲物(獣)の狩をし、仕留めた獲物は、家まで持ち帰る必要が有り、
その為の、運搬手段を用意しています。
獲物が無い場合には、以前から頼まれていた、土を持ち帰る事は、苦になりません。
② 土の精製
精製と言っても、土を乾燥させ、砕き、土に混ざる、木の根や枯葉、小石などを、取り除く事です。
又、土は取れた場所により、色や粘りなどの、性質が違っています。
土器造りで、一番の問題は、作品が壊れる事です。
壊れるのは、色々な場面で起き、原因も様々ですが、土が原因の場合も、考えられます。
(この事は、現在でも事情は、同じです。)それ故、幾種類かの土を「ブレンド」したでしょう。
縄文土器の土には、砂が入っています。これは、収縮を抑えて、割れを防止する目的で、
故意に入れたものです。又、他に「雲母」が入っている物も、有ります。
(現在の粘土にも、「雲母」入りのものが、市販されています)
③ 土器を造る
土器は当然、手作業で造りました、手が最高の道具であり、補助の道具に、木の枝を、
「へら」の様に、使いました。
) 造り方は、ほとんどの場合、紐造りです。
紐造りは、万能で、どんな大きさや、形にも対応できます。
一般に、「輪積み」や、「巻き上げ」による造りで、紐を積み上げ、紐と紐の間は、
土を伸ばして、繋ぎ目を消します。
a) 勿論、設計図は有りませんし、物差しもありません。大よその形と大きさを、
地面に書くしか、方法は有りません。
b) ほとんど即興の、思いつきで、どんどん作ったと思われます。
但し、縄文初期の頃は、実用的な物を、造りましたから、使い道の無い物、使い難い作品は、
造らなかったはずです。高さの大きな作品は、下部が乾燥したら、上部に積み上げる方法を
とり、数日を要しました。
) 文様を付ける
以下次回に続きます。
縄文土器の造り方