5) 野焼きの手順
① 地面の水分を蒸発させる(地面を乾かす)
地面が、濡れていると 焼いた時に、土器の水分が、中々抜けず、割れてしまいます。
天日干しした後の作品でも、かなりの水分を、含んでいます。(特に肉厚の場合は、顕著です)
この水分を含んだ状態で、温度を上げていくと、水蒸気が、表面から抜け切らず、
水蒸気爆発を起し、破裂します。それ故、地面に水分が、残っている様でしたら、焚き火などで、
地面を乾かします。その際、周りに土器を並べて、器面を暖めます。
② 中心に土器を置く
地面の湿気が、取れたら、中央に土器を、並べます。
) 直接地面に、置く方法
均等に、熱が伝わる事が、第一条件です。又、作品が安定に置ける事も、大切な事です。
お互い、寄りかかる様にし、焼き上がるまで、安定していなくては成りません。
・ 注: 十分乾燥させた作品は、「野焼き」程度の温度では、ほとんど収縮しません。
作品の大きさ、高さなどを考慮して、詰め過ぎず、開け過ぎ無い様にします。
) 作品を少し浮かせる方法
地面に着いた所の温度は、中々温度が上がりません。
作品の下に、空間を造る為に、石などの上に置いたとも、思われます。
③ 遠火で、土器を暖める。
作品の周りを、枯れ草など、着火し易い燃料で囲み、その外側に、枯れ木など、やや燃え難く、
火持ちの良い、燃料で囲みます。空気の供給も、大切な事ですので、十分空気が入る空間も、
必要です。全ての準備が出来たら、点火します。
土器の器面が、充分に熱くならない内に、炎が当ると、割れてしまうので
段々と遠くから(周囲から)、火を燃やして行きます。
④ 炎で全体を包む
水蒸気が出なくなったら、火力を強めます。
土器の上の方にも燃料をかぶせて、全体をドーム状にして、熱が蓄積するようにします。
この段階では、薪の様な、木の燃料を多く使い、「焼きむら」が出ない様に、状況を見ながら、
燃料を供給し続けます。その際、燃料が、作品に当らない様にします。
⑤ 野焼きの終了
「焼き見本」を取り出し、焼き加減を見てから、燃料の供給を止め、自然鎮火するのを、待ちます。
) 完全に鎮火する前に、落ち葉や、杉の葉等をくべ、黒い煙(煤)を発生させて、
土器を黒くする(黒陶)事もしました。
) 鎮火しても直ぐには、作品は取り出せません。自然冷却で、手に持てる様に成ったら、
取り出します。冷却は、遅いほど、作品「冷め割れ」を、防ぎます。
以下次回に続きます。
野焼き
① 地面の水分を蒸発させる(地面を乾かす)
地面が、濡れていると 焼いた時に、土器の水分が、中々抜けず、割れてしまいます。
天日干しした後の作品でも、かなりの水分を、含んでいます。(特に肉厚の場合は、顕著です)
この水分を含んだ状態で、温度を上げていくと、水蒸気が、表面から抜け切らず、
水蒸気爆発を起し、破裂します。それ故、地面に水分が、残っている様でしたら、焚き火などで、
地面を乾かします。その際、周りに土器を並べて、器面を暖めます。
② 中心に土器を置く
地面の湿気が、取れたら、中央に土器を、並べます。
) 直接地面に、置く方法
均等に、熱が伝わる事が、第一条件です。又、作品が安定に置ける事も、大切な事です。
お互い、寄りかかる様にし、焼き上がるまで、安定していなくては成りません。
・ 注: 十分乾燥させた作品は、「野焼き」程度の温度では、ほとんど収縮しません。
作品の大きさ、高さなどを考慮して、詰め過ぎず、開け過ぎ無い様にします。
) 作品を少し浮かせる方法
地面に着いた所の温度は、中々温度が上がりません。
作品の下に、空間を造る為に、石などの上に置いたとも、思われます。
③ 遠火で、土器を暖める。
作品の周りを、枯れ草など、着火し易い燃料で囲み、その外側に、枯れ木など、やや燃え難く、
火持ちの良い、燃料で囲みます。空気の供給も、大切な事ですので、十分空気が入る空間も、
必要です。全ての準備が出来たら、点火します。
土器の器面が、充分に熱くならない内に、炎が当ると、割れてしまうので
段々と遠くから(周囲から)、火を燃やして行きます。
④ 炎で全体を包む
水蒸気が出なくなったら、火力を強めます。
土器の上の方にも燃料をかぶせて、全体をドーム状にして、熱が蓄積するようにします。
この段階では、薪の様な、木の燃料を多く使い、「焼きむら」が出ない様に、状況を見ながら、
燃料を供給し続けます。その際、燃料が、作品に当らない様にします。
⑤ 野焼きの終了
「焼き見本」を取り出し、焼き加減を見てから、燃料の供給を止め、自然鎮火するのを、待ちます。
) 完全に鎮火する前に、落ち葉や、杉の葉等をくべ、黒い煙(煤)を発生させて、
土器を黒くする(黒陶)事もしました。
) 鎮火しても直ぐには、作品は取り出せません。自然冷却で、手に持てる様に成ったら、
取り出します。冷却は、遅いほど、作品「冷め割れ」を、防ぎます。
以下次回に続きます。
野焼き