愛知の史跡めぐり

愛知県の史跡を巡り、その記録を掲載します。

一宮砦跡(2) 豊川市

2017年01月20日 17時42分21秒 | 豊川市
大きな土塁
さらに曲輪に沿って、今度は南の方に行きますと曲輪東部の土塁跡がありました。この土塁の内側になにやら堀のような跡もありました。実は曲輪北の方にも細く堀のようなものがあったのですが、「調査報告書Ⅲ」に堀についての記載がなかったので、後世に刻まれたものなのかも知れません。


曲輪東部の土塁と堀跡(?)(④)

さらに曲輪を南の方に歩いていきますと、曲輪南東部に大きな土塁がありました。写真では竹やぶに隠れて小さく見えますが、実際に見るとかなり大きな土塁であることが分かります。


曲輪南東部の土塁(⑤)

堀切かな?
この土塁を東の方に進みますと虎口があるとのことでしたが、残念ながら確認することはできませんでした。その代わり曲輪南側にすごい堀切があることを見つけました。ただし、下に降りて堀底を見てみましたら、アスファルトが貼ってありました。おそらく浸食防止のためだと思われますが、人の手が加わっていることが分かりました。参考文献には例によって記載がないので、後世にできたものかも知れません。


曲輪南の堀切(⑥)

なお、一宮砦は「諸国古城之図」で取り上げられています。


諸国古城の図 三河宝飯 一宮

この図では主曲輪の南に馬出が描かれていますが、現状は空き地になっていて、その面影はありませんでした。

当日は、北風が冷たく大変寒い日でしたが、立派な枡形虎口が見れてよかったです。