懐かしいもの

部屋を片付けていると、懐かしい物が出てきた。

僕の部屋は「総物置き」状態になっている。物を捨てられない性格と
収集癖があるから。今風に言えば、コレクターってヤツ。
色んな物を積み上げては

「カッコええやん」と一人悦にいるのである。

でも実に生活しずらい空間になっている。デザインは気に入っても、
機能性に劣るバッグのようだ。
だからたまに整理をしてみたりする。掃除じゃないよ、整理ね。
右から左へ、下から上へ。模様替えってほどじゃないけど、
見栄えを良くしてみたりする。

昨日も時間があったから、
「ちょっと整理するか！」って取りかかる。
何時撮ったか分らない写真が出て来たり、五年まえの年賀状が出てきたり。
そんな中、「懐かしい」物が押し入れの奥から出てきた。

LEGOブロック

小学生から中学生の前半まで、よくコレで遊んだもんだ。
遊んだっていっても、何かを作って

「キーン、ドドドドド、ボカ～ン」

なんて、事はしてないけど。
色んな建物やロボットを作っては、その出来栄に満足したものだ。

この「LEGOブロック」実に奥の深い物だと思う。
大きさだけではなく、薄さもイロイロとあるし、形も違う。
勿論、色とりどりだ。
これを、自分の思うように組み上げて行くのは、実に愉しい。
いや、愉しかった。
赤だけを使って建物を作った時の「違和感」や、
全ての色を使ってロボットを作った時の「統一感」のなさは、
なんとも説明が出来ないが、そこがまた面白かった。

そんなLEGOを見ていると、
「いっちょ昔みたいに作ってみるか！」って組み立てて見たくなった。

でも少し組み立てたところで、「？」迷ってしまった。

「年齢を重ねるとは、こういうことかな？」

って、しみじみ思ってしまった。小学生の時のように溢れ出るアイデアが
まったく出て来ない。ただ繋ぎあわせていっても、そこから
なんの形も見えてこない。

大人になるってことは、色んな経験を積み重ねて行くってことだろうけど、
その代わりに、何かを諦めて、そして何かを忘れてしまったようだ。

「大人にはなりたくない！」とは思わないけど、自由な発想は持ち続けたいな。

今日もやってみようと、LEGO！