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日々の暮らしのなかで

馬鹿会

2006年03月21日 | 日記・エッセイ・コラム
「ちょっと時間ありますか?」いつもの誘い文句である。

ユキちゃんから久々に「お誘い」の電話があった。
以前は頻繁にメールで調整なんかしたりして、飲みに行ってたが、
彼が携帯を買い替えた時に、アドレスを聞きそびれて以来、
電話だけの連絡網になっている。

「旅行行きましょうか?」

最近のユキちゃんは、一緒になるといつもこう切り出してくる。
旅行って言っても神戸や大阪へ、いわゆる○っ○○やりに行きましょか?
って事なんだ。その後、美味しいモンでも食べて一泊。そして翌朝には
もう○っ○つって事だ。(金とスタミナがあれば何発でもいいけど)

「馬鹿でか?」
「ええ!」

僕達は数人で、「馬鹿会」なるモノを作っている。
ここで少し成り立ちを書いておこう。
地元の消防団に入っていた時、一年に一度、旅行がある。
消防団の旅行は、それはもう楽しい行事の一つだ。
ちょうど「リオのカーニバル」のように、一年間積み立てなんかして
派手に遊ぶ事を目的に参加するお祭りのような旅行だ。

当時で、20人ぐらい団員がいただろうか?それがその年に限って、
参加者が6名しかいなかった。行き先は九州・博多。
実はこの年の旅行は、人数が揃わないとう言うことで、一回延期に
なっていたのだ。

「今年は淋しい旅行やな!」
一人がボソッとこぼす。

しかし、そのたった「6名」の参加者は誰もが兵揃い。
毎年宴会では中心になってバカをやるヤツらだった。

「そやけど、このメンツがおったら大丈夫やろ!」
「そやな。」
「せやけど、延期になったし、忙しい時に二つ返事で参加するんやろ!
 ほんま好きやな。いや、ホンマ“馬鹿”の集まりみたいなもんや!」

こうして「馬鹿会」は発足したわけだ。

今では年に3回は必ず飲み会を開催する。メンバーは10名に増え、
幹事を一人ずつ担当する事になっている。もうすぐ二巡目だ。

で、ユキちゃんの発言。飲み会だけでは飽き足らず、「旅行」を
計画するのである。
しかし、全てのメンバーが消防団を退団したいま、「仲良し」グループと
して「旅行」に急く事は、難しい事なのである。

「嫁はんに何て言おうかな?」とか、
「行程表は、二種類作ってよ!“嫁はん用”に!」とか。

いまだ実現していない「旅行」だが、一度はあのメンツで行ってみたい。
馬鹿会発祥の地「博多」へ。




コメント
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