おかげさまで生きてます

日々の暮らしのなかで

ノートパソコン

2007年01月26日 | 日記・エッセイ・コラム
突然、パソコンの画面が消えた。

買って何年経つだろうか? 何も分らず携帯電話を繋いで
やったチャットで、凄い請求額が来た時から使っている
ノートパソコン。
もはや、親友であり戦友でもある彼が、突然微笑むのを止めたのだ。

ワードで日記を綴り、お会計ソフトで毎日の家計簿を
管理していたのに、それが突然出来なくなってしまった。

二週間前、今月の10日の事である。

それ以来、日記等は手書きと言う事になっていた。
幸い、家計簿と日記帳が一冊に纏まった、僕には有難いモノを
見つける事が出来たので、何とか続けていた。

それが昨日。

 
このノートパソコン、日記と家計簿以外に、実は仕事でも
使っている。
これが動かないと、少々困った事なのである。

「新しいのが欲しい」

そう思ってはみるものの、何故かこの親友を見捨てるようで
忍びない。
ただ背に腹は変えられない。
修理を頼むにしても、完全に

「ダメです」

と、念を押して貰わないと、別れることなんて出来ない。

そう言う悶々とした日々が二週間続いた訳だが、
等々、昨日、使わなくてはいけない状況に至ったわけだ。

仕方なくスタンバイするオレ。
電源オン。画面が立ち上がるとすぐに、白く・・・・・

(あれ?)

動いている。

何事もなかったように、彼の表情が満面の笑みで僕を迎える。


(なおったん?)

二週間前、一日おいて電源オンで確認したときには
反応がなかったのに、リビングのコタツの上に二週間放置した
だけでなおるのか? いや、なおってくれたのかぁ? お前ぇー!

その後無事に仕事を済ませると、
そのまま家に持ち帰り、久々に日記を書いてみる。

前兆があった今回の故障。日記を書いている最中に何故か突然
電源が落ちる事があった。
今回、その恐怖に怯えながら、日記をパソコンで再開出来る喜びを
文面にぶつけた。

「よかった~、これで今日からパソコン日記復活やぁ!」

パソコンが正常に動いただけで、物凄く得をした気持ちになった
僕は、この喜びを押さえる事が出来なかった。

ただ、僕の視線の先には、この二週間の悶々とした時間を
共に過ごした、「日記帳&家計簿」が、淋しそうに
そのオレンジ色の体を僕の前に横たえていた。


「お前もこれから大事にするから」

彼もまた、戦友となった瞬間であった。