なにゆえ隠す？

重たい瞼を持上げると、視界に飛び込んでくる時計
　
（しまったぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ！！！！！）
　
飛び起きる
取る物もとりあえず、急いで着替えて
居間へと駆け降りて行くと、
驚いた顔の家族の顔
　
そこで初めて、今日が日曜日だと思い出す
　
そんな経験をした人は少なくないはず
曜日を間違えなくても、
時計を見間違えて、飛び起きる事も、
一年のうちには、何日かあるはず
　
そんなあるあるの中で、
あらかじめ時計の針を進めておく！って人も
それなりに居られるのではないだろうか？
　
「１０分前行動ですよ」
　
約束の時間や集合時間
とにかく、決まった時間よりも１０分ほど前には
行動しようと言う心掛け
　
そんな気持ちの表れと言おうか、
時計を進めておけば、時間通りに行動したとしても
それは１０分早く動いたことになる！って言う、
まさに誰が編み出したのか、素晴らしい発見だ
　
しかし問題もある
　
１０分進んでいる事を知っている事だ
　
これでは、あまり意味がないようにも思える
　
（あれは１０分進んでいるから、もう少し大丈夫）
　
こう思って行動しては、
折角進めた意味がない
　
自分で進めず、誰かに進めてもらうのが理想だ
そんな理想の環境が、わが仕事場にある
納期は教えて貰えるが、
それまでの、例えば校正を行う日時などは
隠される事が多い
　
これはこれで、効率が悪いと思うのだが、
いつが校正なのか分かっていないので、
すべてに置いて、全力で仕事に取り掛かれるメリットが
少なからず、ないとも限らない
分かっていれば、段取りを組んで作業に取り掛かるのだが、
それをすると、手を抜くと思われているのかも
知れない
　
ただ、やっぱり校正の段取りは教えて貰いたい
　
ゆっくりと目覚め、コーヒーを入れて
テレビのスイッチを入れ、朝の情報番組を見た瞬間、
今日が月曜日だと気付いた時のショックは
計り知れないのだから