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日々の暮らしのなかで

broken heart

2011年02月14日 | 日記・エッセイ・コラム
小学校高学年の時には、
モーレツに好きな女子が居たわけです
 
もう、一途ですね
あの頃の僕は
彼女は勉強もスポーツも優秀で、
「幼なじみ」の歌詞のように
傍目からみても、僕と釣り合うとは微塵も感じさせない
パーフェクトな女性でした
 
人気もあり、女子たちの中心で輝いていました
そんな彼女が、提案をしました
 
「隣の席にチョコレートを忍ばせよう!」と
 
もちろん、当時「義理チョコ」なんて言葉は
まだ存在してなかったと確認してますが、
僕の記憶が確かなら、人生で初めて貰った
義理チョコが、机の中にありました
 
男女が机を並べていたので、
隣の席とは、いわゆる“異性”が座っているわけで
 
彼女の提案にどれだけの仲間が賛同したのか
今となっては知る由もありませんけど、
とにかく当日には、
すべての“男子”の机にチョコがありました
それは先生にも内緒で行われたミッションだったようで、
たいそう感激した先生は
 
「チョコをくれた女子と一緒に食べなさい!」
 
と、給食時にそれを隣同士で分け合って食べなさいと
言いました
 
一瞬、戸惑いの歓声が静かに沸きあがったように感じました
 
いや、歓声と言うよりは、溜息でしょうか
 
後から聞いた話ですが、
発案者の彼女は、どうも意中の男子が居たようで、
それは、隣に座っている男子だったようです
 
女子と男子は同じ人数だったので、
義理チョコを配るなら、一人が一人に
マン・ツー・マンで配ればいい
そうなれば、誰が誰に配る?となるところですが、
そこは隣の男子に渡す!と言うことになったわけで・・・
 
すべては、彼女が意中の男子にチョコを渡すという
擬似告白の照れ隠しで実行した慈善事業だったようです
 
後日、その話を聞かされた時には、
失恋にも似た感情が湧き上がりましたが、
そのショックも1日で薄れていきました
あの当時、僕は彼女に一途でしたから
 
それよりも、彼女が心配になりました
 
だって
 
あの給食のとき、
ふたつに割って食べたチョコは
ハートの形をしていたのですから
 
 


コメント
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