嘘がつけない？

みんな、正直なんだなぁ～って思った
　
今日、人権啓発推進協議会の研修会があった
今年度は、まだ村の委員をしているのだが、
それの当役として、
町の人権啓発推進委員の大役が回ってきていた
　
今年度だけの役職なので、
あと一ヶ月ほどのことなのだが、
真面目な僕は、研修会のお知らせが来たので、
出掛けることにした
　
振り返ること昨年の６月に総会があった
その折には、各地区の推進委員が一堂に介し、
ただ、話を聞くだけの事だった
　
今回の研修会は、それぞれの地区での
住民研修会の実施経過報告と言うことだったので、
今回も２時間ほど座っていれば済むと思って
参加したのだ
　
しかし、違った
　
確かに、お知らせには
　
「次年度の住民学習会に向けて」
　
と、討論の題目はあったのだが、
それは担当役員が発表するものと思っていたのだが・・・・
　
研修会次第には、“グループ討議”とある
早速嫌な予感がしたが、的中する
簡単なゲームのようなグループ分けで、
８人の輪が出来上がる
それぞれが地区の推進委員なので、
ほぼ初対面の人たちばかり
同年代は一人もいない
　
グループ討議を進めるにあたっては、
・司会
・記録（書記役）
・発表（討議終了後、取りまとめて発表する人）
の三人を選ばなければいけなかった
その時、進行役の役場担当がマイクで、
年代は別にして、生年月日の一番早い人が司会
その次の人が記録
一番遅い日の人が、発表者になってください！と言われた
　
やばい
　
僕は１月生まれ
司会なんて出来ない・・・・・
　
自己紹介とともに、ひとりずつ生年月日を言って行く
三人目の男性が自己紹介のあと
　
「たぶん僕が発表者になります」
　
と言って、１２月生まれだと言った
この段階でみんな、少しは安心したはずだ
次は、司会者か
となりのオッサンがしきりに気にしている
そのオッサンは、２月生まれだと言った
　
そして僕
　
案の定、僕が司会役を仰せつかり、粛々と
グループ討議を進め、無事に研修会は終了した
　
安堵感に包まれながらペダルを漕いで帰路についていると、
ふと思った
　
（嘘をついても、誰にも解らなかった？）
　
そうだ
正直に生年月日を言う必要があったのか？
８月生まれだ！と言っておけば、何もせずに
済んだはずなのに・・・・・
　
つくづく、日本人は、いや田舎者は
正直者が多いと思った