誰でも少なからず感じることだろう
「あれ?こんなに小さかったか?」
もちろん、自分の器のことじゃない
器のことなら、いまさら小さいって驚いたり
嘆いたりはしない
もちろん、器と言っても
体積のことじゃない
まぁ、僕の場合、上背が無いから
体積の面でも、大した人間ではないのだけれど
自分が通った小学校の校庭のことです
大人になって母校を訪れると、
その小さな様に、新鮮さと共に
驚きを感じるものです
教室の机が小さい事や下駄箱の高さ、
トイレの朝顔の低さに、思わず頬が綻びます
そして、校庭
夕焼けが迫り、下校を促す音楽がスピーカーから
流れてくるまで、友達と走りまわった
“あの校庭”
が、こんなにも狭かったのか・・・と
自分が大きくなったこともあるし、
中学、高校と進んでいくうちに、
そこよりも、より広い校庭を見たということもあるでしょう
小さな子どもにとって、
自分の知る世界は、常に大きく感じて、
それよりも大きなものを見るまでは、
全体の大きさを感じることが出来ないものかも知れません
スーパーの一角に、お菓子コーナーがあります
大きな袋のスナック菓子も売っていますが、
一袋10~50円といった駄菓子が並んだ一角です
夕食のレシピを思い浮かべ、食材の吟味を
お母さんがしている頃、
同伴して店を訪れた子どもは、一直線に
お菓子コーナーへ走ります
そこはまるで夢の国でしょうね
3つほど買っても100円にもならないほどの駄菓子
その前で、子どもは、目を輝かせながら、
買い物の時間を楽しんでいます
金銭感覚を養うこともあるでしょうし、
健康のバランスのこともあるでしょうから、
子どもたちが買ってもらえるお菓子は
ひとつだけです
だから悩むんです
でも、その迷って選んでいる時でさえ、
楽しげな笑顔のままです
物騒な事件が起きる昨今
そんな子どもたちを眺めていると、
不審者にしか見えないのが残念ですけど
その微笑ましい光景は、
しばらく見ていたいほど、心を温かくしてくれます
寒い日だからこそ