おかげさまで生きてます

日々の暮らしのなかで

一部分だけにフォーカスを当てる危うさ

2017年02月18日 | 日記
先日テレビを見ていると、
ニュースキャスターが報道に対して
疑問を持つように

「これ、いたずらですかね?」

と、真顔でコメントをしていた

ここ数日ニュースを賑わしている
例の「暗殺事件」に関してのコメントだ

実行犯として拘束されている女性の供述では、
「いたずら」を仕掛けるように指示されたので、
その指示通りに行動しただけで、
殺人をするつもりはなかった!らしいのだ

それを受けての上記のコメントだったが、
どうだろう?

その場面だけを切り取れば、
果たしてそんなことをするだろうか?と
確かに疑問が湧かないでもないが、
こう考えてみればどうだろう

ここに至るまでに、
あと数人へのイタズラをやっていたのではないか?と

数日に分けて、そのシチュエーションに
慣らされたのかも知れない

もちろん、それの予行演習は
入念に練られた計画の一部で、
仕掛けられる役も、仕込まれた人か、
もしくは工作員が扮していたのかも知れない

はたまた、テレビ局員になりますした名刺を
渡して信用させたのかも知れない

物事は、その一瞬だけのことが全てではない

マスコミがよく使う手法で、
自分たちが使いたい、自分たちの主張に
そった「場面」だけを切り取って
報道することが、多々ある

前後の文言なり、言葉の流れなどから
それは「攻撃」ではない言葉だとしても
その「一部分」だけを取り上げれば
好戦的かつ侮蔑のニュアンスも混じることもあるだろう

それは「事実」であって「事実」ではない

今回、いろんな情報が錯綜しているが、
余計な混乱を招いているのは、
コメンテーターの「自己判断」ともいうべき
無責任な想像が介在していないだろうか?

「いたずら」で殺人を犯しますかね?

と問われれば、まず誰もが

「そんなことはしないでしょう!」

と答えるはずです

しかし、そのスプレーに入っているものが、
唐辛子の20倍の辛さで、
顔に吹きかけて、ちゃんと口に入るように
後ろから押さえてくださいね!

と、テレビマンを名乗る男に
説明されたら・・・・


仮に、包丁を渡され

「あの人を驚かすために、脇腹を刺して来てください!」

と指示をされ、なんのためらいもなく、
脇腹を刺し、現行犯逮捕された人物が

「いたずらだと言われました!」

と供述したとしたら、これこそ
「おかしい!」とその行動を声高に非難できるんじゃないか?と

その時こそ、真顔で

「これ、いたずらですかね?」

の言葉の意味が、わかるような気がします