掬月亭(きくげつてい)から見る南湖
またまた先日行った栗林公園でのお話です。じりじりと照り付ける真夏の太陽。あとで思うにこの夏一番の猛暑の一日ではなかったでしょうか!入園口で、いったん入園券を買い求めましたが、案内の男性の方から、「今日は抹茶セット(入園料+抹茶)が、通常なら1080円のところが800円でお得ですよ!」と勧めていただいたので、そういうことならと、いったん買った入園券を返して、セット券に買い直しました。抹茶は掬月亭でいただけるそうです。掬月亭で、「温かいのにされますか、冷たいのにされますか」と聞かれたので、「つい冷たいのをお願いします」と反射的に答えました。しかし冷たい抹茶とはどんなものかと思っていると、抹茶の中に氷が入っているものでした。初めての体験でした。ついカメラの撮影に夢中になっていると、氷が溶けて味が随分薄くなってしまいました。係りの人が「ここから滝が見えますよ!ほらあそこに!」とよく見ると向いの山の裾野に小さな滝が流れているではありませんか!なんでも今はポンプで汲みあげているそうですが、その昔は人力で流していたそうです。小さいとはいいながらあれだけの水量を流そうと思うと相当な人力が必要だったでしょう。
「奥もどうぞご覧ください!」と声をかけていただいたので、折角なので拝見させていただこことにしました。するとどうでしょう!今まで見たこともないような三面開けっぱなしの部屋の向こうに素晴らしい景色が広がっているではありませんか。これはすごい、と一瞬声を失うほどでした。他にはだれもいない広い畳の空間。前にはエメラルドグリーンの南湖が広がり、さわやかな風が吹いています。和室の畳の間から日本庭園を眺める、というのが私の最高の贅沢なのですが、かつてこのような素晴らしい光景に出合ったことがあったでしょうか!まさに感動の一日でした。
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