未熟なカメラマン さてものひとりごと

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庄原さとやまオープンガーデンに行ってきました。

2013-05-14 22:45:18 | 庭園

おうちカフェ・ノラの家 広島県庄原市比和町

昨年の秋ごろ、備北丘陵公園を出て4・5分のところで、遠目に個人宅のきれいなお庭が見えました。車も何台か停まり人の姿もちらほら見えました。そうだ、あれは、備北丘陵公園でもらったパンフレットにあった、「庄原さとやまオープンガーデン」だと思いました。個人宅のお庭、どのようにされているのだろう、ぜひ参考にしたいと思っていました。非常に興味があったのです。
それから、今年の春、地元の情報誌の「日帰りドライブ」に、この「庄原さとやまオープンガーデン」の特集記事が掲載されていました。よし、それならこの機会に一度訪ねてみよう、と思ったわけです。まず訪ねたのが、一番大きく紹介されていた「おうちカフェ・ノラの家」でした。井原を出て、国道182号線を北上、東城ICから庄原ICまで高速、そこから北上すること、20分で到着です。自宅から1時間40分ほどでした。
ノラの家の周辺の様子ですが、隣は田植えの準備でしょうか。文字通り水田になっていました。ぐるっと山々に囲まれ、いかにも県北の農村地帯という感じです。時刻はお昼の1時過ぎ、先客でしょうか、駐車場に車が1台停まっていました。先にお庭を拝見します。それほど広いスペースではありませんが、テーマ別に旬の花が丁寧に寄せ植えされて見事でした。何も植えていないところには、「考え中」と札が立ってご愛嬌です。すべてご夫婦の手作りとのことですから、驚きです。

さて、次は気になるおうちカフェです。おうちですから個人宅なのです。ドアを開けて入ると、一呼吸おいて熟年のダンディなご主人から「いらっしゃいませ」と声がかかります。玄関先で靴を脱いであがると、右側に大きなテーブルがひとつと、カウンター、小さなテーブルがふたつ。カウンターの奥に厨房があります。そして左の窓際にひとつ小さなテーブルがありました。愛想のいいお手伝いさんに案内されて左側の窓際に陣取りました。メニューはケーキセットのみですが、手づくりの日替わりスイーツがセットで600円と、とても安価です。これでは商売にならないな、と思いましたが、とある情報によると、以前は500円だったそうですからビックリです。
お手伝いさんが、ざっと紹介をしてくれました。こちらのコーヒーは自家焙煎なので、とてもおいしいですよ。壁にずらりと架けてある絵は、すべてご主人が描き上げたもの。このミニチュアのドールハウスは、奥さまが作られたもの、あの蓄音機は現役だということ、などなど。客の注文により、奥さん(この方がノラさん?)が快くレコードをセットし、手巻きの蓄音機が鳴り始めます。何とレトロな!、おいしいコーヒーをいただき、懐かしい音色を聴きながら過ごす時間は、とても贅沢に思えました。

今から6.7年前に県北に引っ越されて始められた新しい人生。私の好きな番組に「人生の楽園」がありますが、この番組に取り上げられても不思議ではない気もします。そうこうしているうちに、次々とお客さんがやってきました。常連客のようでした。あまり長居をしてもいけないので、このあたりで腰を上げることにしました。お手伝いさんが床に座って「ありがとうございました。お気を付けて」と見送ってくれます。カフェでこのように送ってもらうことはないので、不思議な感じがし、どこか知り合いのお宅を訪問したあとのような錯覚を覚えました。この「おうちカフェ・ノラの家」、カフェは土・日の午後1時から5時だけの営業で、オープンガーデンは午前9時から午後4時までです。

この「庄原さとやまオープンガーデン」、一昨年から年に初と秋2回開催され自宅のお庭を開放しているお宅は30軒もあります。今では年間一万人以上の観光客が訪れる町の一大イベントとして成長しています。このあと二つ目のオープンガーデン「三村庭」を訪ねました。ちょうどご夫婦が、御家族を病院につれていくところだったようで、「どうぞ!ゆっくり見て行ってくださいね!」と声を掛けていただきました。こちらは、うってかわって、メルヘン調、個人宅にしては広いお庭で、裏山もきれいに整備されていました。このあと折角なので備北丘陵公園を訪ね、庄原をあとにしました。


こちらもご夫婦の手作り 三村庭 テーマはおとぎの国
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