一区、岡山は小原怜
都道府県対抗女子駅伝 前回のつづき
(敬称略)
(第5区)5区は興譲館の寶田彩香で区間6位のタイムでした。順位は、大阪を抜いて5位に浮上します。TOPは、京都・立命館宇治高校の関紅葉が素晴らしい走りで群馬を抜きTOPに躍り出ます。愛知・豊川高校の堀優花も区間2位の走りで、TOPとの差を8秒縮めて18秒差になります。優勝争いは混沌としてきました。岡山、TOPとの差は51秒に広がり優勝は難しい状況となりました。6区の足立知世にタスキをつなぎます。
(第6区)6区は興譲館高校・足立知世です。持ち前の粘りで長野をかわします。神奈川・荏田高校の森田香織もまけじとくらいつき、最後までもつれます。記録は同タイムながらわずかに足立知世が前に出ます。
愛知・豊川高校の関根花観が素晴らしい走りを見せ、群馬をかわしてその差をどんどん広げていきます。京都・立命館宇治高校の岩井朝香も粘りましたが豊川高校との差は、たったの7秒、優勝は益々わからなくなりました。
(第7区)7区は天満屋の浦田佳小里、全国大会での駅伝はこれが最後ときいています。区間10位の力走でしたが、順位をひとつ落としてしまいました。駅伝といえば浦田佳小里といわれるくらい数々の駅伝でチームに貢献してくれました。ショートカットの髪をなびかせて走る姿はいつもながらさわやかでした。
この区間、京都・乙訓高校の筒井咲帆が素晴らしい走りをみせ2位の愛知にさらに16秒の差をつけて、TOPを堅持します。京都といえば立命館宇治高校しか頭に浮かびませんが駅伝の常連校ではない高校からの選抜、層の厚さを感じます。愛知、群馬、神奈川の優勝候補がこれに続きます。
(第8区)8区は中学生区間、岡山は倉敷一中の三宅沙蘭が走ります。区間15位の記録で申し分ない走りでしたが、順位をさらにひとつ落としてしまいました。TOPは京都の青山友莉菜、長身の力みのない走りで2位愛知との差をさらに広げ29秒差としました。この区間の記録は兵庫の田中希実で二人抜き4位に浮上します。岡山は6位でアンカー、重友梨佐にタスキをつなぎます。
(第9区)9区は、10キロの区間です。重友は大阪国際マラソンを控えて調子が随分いいようでした。大会直前にアメリカから帰国したときいています。兵庫、神奈川をかわし、愛知も抜いて、堂々の3位となりました。区間賞の見事な走りでした。福士加代子や木崎良子などと、マラソンランナーとして格の違いを見せつけた感じです。
これで、年末・年始の3大会の女子駅伝は終了しましたが、実業団では天満屋が3位、暮れの高校女子駅伝では、興譲館高校が準優勝、そして今大会の都道府県女子駅伝の3位とすべて表彰台を確保しました。断トツの一番ではないものの結果的に上位の成績。これが駅伝王国と言われる岡山の底力、総合力ではないでしょうか。
出場選手の皆さん、感動をありがとうございました。