令和2年6月22日(月)
讃岐うどんの人気店「麺処綿谷(わたや)」でボリュームたっぷりのおいしいうどんをいただき、丸亀城を散策したあと、せっかく瀬戸大橋を渡って四国まで来たのに、このまま帰るのはもったいないと、観光パンフレットを眺めしばし思案したのでした。
中津万象園の百本鳥居
そこで目に留まったのが、丸亀市中津の中津万象園(なかづばんしょうえん)の百本鳥居でした。竹やぶに平行して続く朱色の鳥居。どこか風情が感じられ、被写体としても期待が持てるのではないかと思いました。
学生時代、京都の伏見で過ごした私にとって、伏見稲荷大社の千本鳥居は、特に懐かしく思い出されます。こちらの稲荷神社は、その伏見稲荷大社から勧請(かんじょう=分社)されたものです。鳥居は、1993年から企業や個人による奉納が始まり、一昨年で60基、令和になって奉納をよびかけ、ついに念願の100基になったものです。
この中津万象園、敷地内にあるレストランには一度だけ来た事があったのですが、正式に庭園を訪ねるのは初めてでした。資料によりますと、この庭園は、丸亀京極家二代藩主の京極高豊が中津別邸として築堤したのが始まりだそうです。広さは栗林公園の約3分の1の5ha(1万6千坪)もあります。
入園口(東門)
美術館入り口
回廊が続く
青松の庭
うちわの里、海望亭
白鳥観音
茶室・松帆亭
回棹廊 島は橋でつながっている
当日のこの時間は、平日ということもあって、来園者は数組程度、コロナ禍の真最中、ということを考えれば、これも仕方ありません。
併設されている絵画館とのセット券も販売されていましたが、今回は庭園だけにしました。予想をはるかに超える広い園内、手入れも素晴らしく行き届いていて感心します。大きな池は琵琶湖に例えられ、近江八景になぞらえて八つの島が配置された池泉回遊式庭園となっています。
園内には、周囲に配慮して目立たないように、二つの建物が配置してありました。陶器館とうちわの里(海望亭)です。全体的にフラットで、山を借景とした栗林公園とは趣を異にしていますが、完璧に近いほどに、整備された園内は、とても清清しいものがあります。
茶室もいくつかあって、それらが落ち着いた景色となっています。
大傘松は、樹齢600年
大傘松と母屋(茶室)
観潮楼は、江戸時代後期の煎茶茶室
池にかかる松の枝が美しい
筆海亭を臨む
大傘松から稲荷社を望む
稲荷社から大傘松を望む
竹林と鳥居
竹林と鳥居
百本鳥居
イチョウの木
実をつけていた
全景
園内
邀月橋(ようげつばし)
水蓮橋
さて、お目当ての百本鳥居は、竹林に沿って稲荷社に連なっており、真新しくて、とてもきれいで雰囲気はありました。引き続き寄進が増え、間隔が蜜になれば、さらに見栄えがよくなることでしょう。今後、できれば鳥居の下を石畳にしていただければ言うことはありません。京都伏見稲荷の鳥居を一手に引き受けている長谷川工務店によると5号で、もって7~8年だそうで、同じ大きさのこちらでの維持管理も大変だと思われます。
鳥居で雰囲気を楽しんだ後、シンボルとなっている邀月橋(ようげつばし)から、園内を眺めるとこれまた絶景、絵になる景色が広がっています、最後に水面ぎりぎりに配置されている水蓮橋、蓮の葉の形がイメージされた飛び石が、ほどよい高さで連なり、京都の鴨川や平安神宮神苑を彷彿とさせています。
途中、休憩しながら散策するとちょうど1時間ぐらいでしょうか。時間的にも距離的にもほど良い運動になりました。また違う季節にもう一度訪ねてみたいと思いながら万象園をあとにしました。
(公益財団法人中津万象園保勝会 中津万象園・丸亀美術館)
讃岐うどんの人気店「麺処綿谷(わたや)」でボリュームたっぷりのおいしいうどんをいただき、丸亀城を散策したあと、せっかく瀬戸大橋を渡って四国まで来たのに、このまま帰るのはもったいないと、観光パンフレットを眺めしばし思案したのでした。
中津万象園の百本鳥居
そこで目に留まったのが、丸亀市中津の中津万象園(なかづばんしょうえん)の百本鳥居でした。竹やぶに平行して続く朱色の鳥居。どこか風情が感じられ、被写体としても期待が持てるのではないかと思いました。
学生時代、京都の伏見で過ごした私にとって、伏見稲荷大社の千本鳥居は、特に懐かしく思い出されます。こちらの稲荷神社は、その伏見稲荷大社から勧請(かんじょう=分社)されたものです。鳥居は、1993年から企業や個人による奉納が始まり、一昨年で60基、令和になって奉納をよびかけ、ついに念願の100基になったものです。
この中津万象園、敷地内にあるレストランには一度だけ来た事があったのですが、正式に庭園を訪ねるのは初めてでした。資料によりますと、この庭園は、丸亀京極家二代藩主の京極高豊が中津別邸として築堤したのが始まりだそうです。広さは栗林公園の約3分の1の5ha(1万6千坪)もあります。
入園口(東門)
美術館入り口
回廊が続く
青松の庭
うちわの里、海望亭
白鳥観音
茶室・松帆亭
回棹廊 島は橋でつながっている
当日のこの時間は、平日ということもあって、来園者は数組程度、コロナ禍の真最中、ということを考えれば、これも仕方ありません。
併設されている絵画館とのセット券も販売されていましたが、今回は庭園だけにしました。予想をはるかに超える広い園内、手入れも素晴らしく行き届いていて感心します。大きな池は琵琶湖に例えられ、近江八景になぞらえて八つの島が配置された池泉回遊式庭園となっています。
園内には、周囲に配慮して目立たないように、二つの建物が配置してありました。陶器館とうちわの里(海望亭)です。全体的にフラットで、山を借景とした栗林公園とは趣を異にしていますが、完璧に近いほどに、整備された園内は、とても清清しいものがあります。
茶室もいくつかあって、それらが落ち着いた景色となっています。
大傘松は、樹齢600年
大傘松と母屋(茶室)
観潮楼は、江戸時代後期の煎茶茶室
池にかかる松の枝が美しい
筆海亭を臨む
大傘松から稲荷社を望む
稲荷社から大傘松を望む
竹林と鳥居
竹林と鳥居
百本鳥居
イチョウの木
実をつけていた
全景
園内
邀月橋(ようげつばし)
水蓮橋
さて、お目当ての百本鳥居は、竹林に沿って稲荷社に連なっており、真新しくて、とてもきれいで雰囲気はありました。引き続き寄進が増え、間隔が蜜になれば、さらに見栄えがよくなることでしょう。今後、できれば鳥居の下を石畳にしていただければ言うことはありません。京都伏見稲荷の鳥居を一手に引き受けている長谷川工務店によると5号で、もって7~8年だそうで、同じ大きさのこちらでの維持管理も大変だと思われます。
鳥居で雰囲気を楽しんだ後、シンボルとなっている邀月橋(ようげつばし)から、園内を眺めるとこれまた絶景、絵になる景色が広がっています、最後に水面ぎりぎりに配置されている水蓮橋、蓮の葉の形がイメージされた飛び石が、ほどよい高さで連なり、京都の鴨川や平安神宮神苑を彷彿とさせています。
途中、休憩しながら散策するとちょうど1時間ぐらいでしょうか。時間的にも距離的にもほど良い運動になりました。また違う季節にもう一度訪ねてみたいと思いながら万象園をあとにしました。
(公益財団法人中津万象園保勝会 中津万象園・丸亀美術館)