少し古い話で恐縮ですが、先々週の日曜日、茶道上田宗箇流の本家広島の和風堂が特別公開されるというので、文化教室の方と二人で井原から参加しました。
当日は高速道が初めて1000円という最初の日曜日でしたので、相当混雑し、渋滞もあろうかと随分早めに出発しました。
すると意外にもさしたる混雑もなく、早や1時間前に着いてしまいました。
さて、この1時間をどうするか思案したところ、喫茶店でも入って心を落ち着けて、お茶会に臨むことにしようということになりました。しかし探せども探せども、その喫茶店がみつかりません。途中にカラオケカフェなるものを目にしていましたが、最終的に他にないのでやむなくそこにしたわけです。
昼間からカラオケをする人はいないだろう!と安易に思い込み、ビルの2階のドアを開けると、なんとほぼ満席の状態でした。中高年の男女の皆さんが壁を背にぐるっと馬蹄の形に舞台を取り囲むように座っていました。
「これは場違いなところに来てしまった」と思うのもつかの間、なんと空いている席が舞台に一番近いところで、やむなくそこに座りました「早くここを立ち去りたい」と思いましたが、コーヒーがなかなか来ません。すぐ前で順番に曲を予約した人が熱唱します。当然ながら唄が終わると拍手するのが礼儀。さすがに唄うつもりはありませんでしたが、しばらくするとそこには拍手する私たちの姿がありました。お隣の女性の方が、にこっとして「唄われないんですか!」と声をかけてきました。「えー、今日はコーヒーだけ」と答えましたが、昼間でもこのような世界があったのか、何と皆さんの生き生きとした表情、正直小さな驚きを感じました。
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