前回 その1「厄除けの総本山として知られる由加山を訪ねて」につづく
旧野崎家住宅
駐車場からすぐのところにある住宅、入口は左側です。
由加山を訪ねたあと、向かったのが、味野の国指定重要文化財・旧野崎家住宅です。距離にして8km、時間にして15分ほどでした。
駐車場から少し歩き、入り口である長屋門を目にすると、その威容はまさに壮観。昨年の秋、訪ねた岡山県矢掛町の福武家住宅長屋門によく似ていると思いました。
まさに江戸時代の大庄屋建築といったところでしょうか。
この長屋門の南隣りに、藩主を迎える、御成門も残されています。
すぐに長屋門が見えてきます
格式の高い構えです。
ところで、パンフレットの表紙には国指定重要文化財・旧野崎家住宅、岡山県指定史跡・野崎家旧宅とあります。
何がどう違うのでしょう。どうして併記する必要があるのでしょうか。
国指定重要文化財の対象になるのは、長屋門、表書院、中座敷、蔵6棟などの主要建物(建物のみ)で、茶室3棟、待合・雪隠、納屋、便所、そして庭園は対象になっていません。
岡山県指定史跡の対象になるのは、それら建物のすべてや、庭園を含む全体のことを指すものと思います。
連続して並ぶ土蔵が美しい
まずは左手の表玄関に向かいます
表玄関
この建物は、江戸時代後期(文政12年)、児島に大規模な塩田を築いた野崎武左衛門(のざきぶざえもん)の屋敷です。
その広さ、敷地面積3000坪、建物延床面積は1000坪もあります。
私が一番興味があったのが、表書院と庭園です。被写体としては最高なのですが、ちょうど撮影のクルーが陣取っており、ここでの撮影は後回しにすることにしました。
一旦スルーし、南側の庭園へ。この庭園が一番華やぐのが、さつきの花が一斉に開花する晩春です。
枯山水庭園には、観曙亭、容膝亭、臨池亭の3つの茶室があり、地面は、ビロードのような光沢のある苔に覆われています。
雑草や枯れ葉は一切見当たらず、とてもきれいに管理されていて驚くばかりです。
表書院下の間
表書院上の間
表書院上の間
大きな飛び石
庭園のクマザサ
茶室・臨池亭
美しい苔で覆われています
もう一つの見どころは、中座敷です。野崎家が住まいの中心とした主屋で、向こう座敷まで九つの座敷が連続しています。その長さ二三間(42m)にも及びます。
主屋は、裏山に接しており、一部くり抜いているところもありました。戦時下、防空壕にでも使用したのでしょうか。
台所、納屋、便所、味噌蔵もきれいに保存されています。
これほどまでに、建物と庭園とが創建当時のまま保存されているのは大変めずらしいことだそうです。
裏から表に回ると、5つの土蔵が連続して並び、実に壮観です。内、二つが展示館となっています。(背後にもう一つあり、全体として蔵は6つ)
中座敷、九つの座敷が連続
台所
漬物小屋
味噌蔵
第一展示館では、製塩の歴史を紹介しています。製塩の工程や資料、ミニチュアの作業道具などを見ることができます。一番びっくりするのが、ポーランド産の一トン半もある円柱の岩塩です。人が触るからでしょうか、つるつるに輝いていました。
展示館を出ると、はや紅白の梅が満開でした。
続いて入ったのが、第二展示館です。例年二月、三月には岡山藩主から拝領した享保雛を初め様々なひな人形が展示されます。
最後に、もう一度表書院を撮影して、旧野崎家住宅をあとにしました。
立派なトクサがありました
紅梅が早くも満開でした
第二展示館、ガラスケースの中にお雛様が並んでいます
ミニチュアの雛道具、とても精巧です
お雛様
享保雛、下から見上げると微笑んでいるように見えます
見事な雛飾りです
ため石
路地、趣きがあります
向かい座敷 野崎家の提灯
最後に表書院と庭園を撮影です
次回は近接する、児島ジーンズストリートを訪ねます。
旧野崎家住宅
駐車場からすぐのところにある住宅、入口は左側です。
由加山を訪ねたあと、向かったのが、味野の国指定重要文化財・旧野崎家住宅です。距離にして8km、時間にして15分ほどでした。
駐車場から少し歩き、入り口である長屋門を目にすると、その威容はまさに壮観。昨年の秋、訪ねた岡山県矢掛町の福武家住宅長屋門によく似ていると思いました。
まさに江戸時代の大庄屋建築といったところでしょうか。
この長屋門の南隣りに、藩主を迎える、御成門も残されています。
すぐに長屋門が見えてきます
格式の高い構えです。
ところで、パンフレットの表紙には国指定重要文化財・旧野崎家住宅、岡山県指定史跡・野崎家旧宅とあります。
何がどう違うのでしょう。どうして併記する必要があるのでしょうか。
国指定重要文化財の対象になるのは、長屋門、表書院、中座敷、蔵6棟などの主要建物(建物のみ)で、茶室3棟、待合・雪隠、納屋、便所、そして庭園は対象になっていません。
岡山県指定史跡の対象になるのは、それら建物のすべてや、庭園を含む全体のことを指すものと思います。
連続して並ぶ土蔵が美しい
まずは左手の表玄関に向かいます
表玄関
この建物は、江戸時代後期(文政12年)、児島に大規模な塩田を築いた野崎武左衛門(のざきぶざえもん)の屋敷です。
その広さ、敷地面積3000坪、建物延床面積は1000坪もあります。
私が一番興味があったのが、表書院と庭園です。被写体としては最高なのですが、ちょうど撮影のクルーが陣取っており、ここでの撮影は後回しにすることにしました。
一旦スルーし、南側の庭園へ。この庭園が一番華やぐのが、さつきの花が一斉に開花する晩春です。
枯山水庭園には、観曙亭、容膝亭、臨池亭の3つの茶室があり、地面は、ビロードのような光沢のある苔に覆われています。
雑草や枯れ葉は一切見当たらず、とてもきれいに管理されていて驚くばかりです。
表書院下の間
表書院上の間
表書院上の間
大きな飛び石
庭園のクマザサ
茶室・臨池亭
美しい苔で覆われています
もう一つの見どころは、中座敷です。野崎家が住まいの中心とした主屋で、向こう座敷まで九つの座敷が連続しています。その長さ二三間(42m)にも及びます。
主屋は、裏山に接しており、一部くり抜いているところもありました。戦時下、防空壕にでも使用したのでしょうか。
台所、納屋、便所、味噌蔵もきれいに保存されています。
これほどまでに、建物と庭園とが創建当時のまま保存されているのは大変めずらしいことだそうです。
裏から表に回ると、5つの土蔵が連続して並び、実に壮観です。内、二つが展示館となっています。(背後にもう一つあり、全体として蔵は6つ)
中座敷、九つの座敷が連続
台所
漬物小屋
味噌蔵
第一展示館では、製塩の歴史を紹介しています。製塩の工程や資料、ミニチュアの作業道具などを見ることができます。一番びっくりするのが、ポーランド産の一トン半もある円柱の岩塩です。人が触るからでしょうか、つるつるに輝いていました。
展示館を出ると、はや紅白の梅が満開でした。
続いて入ったのが、第二展示館です。例年二月、三月には岡山藩主から拝領した享保雛を初め様々なひな人形が展示されます。
最後に、もう一度表書院を撮影して、旧野崎家住宅をあとにしました。
立派なトクサがありました
紅梅が早くも満開でした
第二展示館、ガラスケースの中にお雛様が並んでいます
ミニチュアの雛道具、とても精巧です
お雛様
享保雛、下から見上げると微笑んでいるように見えます
見事な雛飾りです
ため石
路地、趣きがあります
向かい座敷 野崎家の提灯
最後に表書院と庭園を撮影です
次回は近接する、児島ジーンズストリートを訪ねます。
※コメント投稿者のブログIDはブログ作成者のみに通知されます