ネコのミモロのJAPAN TRAVEL (Mimoro the cat:JAPAN TRAVEL)

「京都観光おもてなし大使」のライターとネコのミモロが、京都の情報や暮らし、グルメなどをご紹介。心和む雑誌のようなブログ

ミモロの和歌山旅。紀州漆器の明治9年創業の「池庄漆器店」。築220年を超える有形文化財の建物

2024-11-14 | 奈良、近畿
「漆器って、温もりを感じるね~」と、家でもよく漆器を使っているミモロ。


和歌山県の海南市の黒江は、紀州漆器の産地。その歴史は古く、室町時代から会津、輪島、山中に並ぶ漆器の産地として栄えます。
江戸時代の町並みを残す景色は、まるでタイムトリップをした心地に…。「もうこういう景観、京都では見られないね~」と思うミモロです。

そんな町並みにある「池庄漆器店」は、ランチを頂いた「古民家カフェ 黒江ぬりもの館」のすぐ近く。

国の有形文化財に指定されている建物が、黒江の町がいかに漆器で栄えたかを物語るよう。


明治9年創業の「池庄漆器店」は、現在5代目のと当主が、その技と歴史を継承しています。


黒江の町並みを活かした景観づくり協定の会長さんとして、歴史ある町の美しさを保持し発展させるために尽力なさっていらっしゃいます。

「広いお店だね~」と。入口からさまざまな漆器が並びます。

「どうぞ、上がってください~」と言われ、店の奥のお座敷へ。

そこには、立派な床の間が…

さらに趣あるお庭も…


黒江の「紀州漆器」の歴史は、室町時代に近江系の木地師集団が定着したという説や、秀吉に焼き討ちにされた根来寺の漆器の技をもつ僧侶が逃れ、この地に移り住んだという説など諸説あります。

「地域から考えると、根来寺から漆器の技が伝わったって感じがする~」というミモロ。そう、以前、根来寺を訪れて、そこで仏具やさまざまな器を作っていたという根来塗の技が、もうそこには残っていないことを知りました。もちろん今は、復活されていますが、その根来塗の価格は、とても高価なものでした。

黒江の漆器が発展したのは、紀州藩のバックアップがあり、産業として保護されたことが大きいそう。
明治になり、紀州藩がなくなった後、一時、衰退の兆しが現れますが、海外への輸出品として再び勢いを盛り返したそう。
その後も、さまざまな技術的な研究、開発で、新たな道を切り開いているとか。

経済産業大臣指定伝統工芸品になっています。

でも、ライフスタイルの変化で、日本の暮らしの中で、漆器を使う頻度はかなり少なくなっているかも。「外国人観光客も漆器好きだよね~でも、もっと日本人も漆器使えばいいのに…」と思うミモロです。


木の温もりにあふれる漆器。扱いがむずかしいと思われがちですが、結構丈夫!
ミモロは、実は、ご飯も漆器の茶碗で食べています。「だって、アツアツのご飯冷めにくいし、手で持っても、熱くないよ~」と。

使うほどに味わいが深まるのも漆器の特徴。

「ここの漆器、割と手ごろな価格…」とミモロ。そう、他の産地の漆器に比べてリーズナブルな気がします。

いろいろな漆器の中に…「あれ?これなぁに??」とミモロが興味を抱いたのは、タンブリン。

ご当主の発案による、ふき漆のタンブリンです。「高級感ある大人のタンブリンって感じ~」プレゼントにもおすすめ…。

また、店内には、さまざまな産地の工芸品も多数。
 

「黒江って、なんかいい雰囲気の町だね~」と初めて訪れたミモロは、そう感じました。

*「池庄漆器店」の詳しい情報はホームページで

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ミモロの和歌山旅。西国観音霊場第2番札所「紀三井寺」へ。重要文化財の仏像など歴史を刻む宝物が多数

2024-11-12 | 奈良、近畿
秋晴れのある日、ミモロはお友達といっしょに和歌山の「紀三井寺」にやってきました。


京都の出町柳駅から、京阪電車の特急で京橋駅へ。そこからJR紀州路快速で和歌山駅へ。JRきのくに線に乗り換え2つ目の「紀三井寺駅」に降り立ったのです。所要時間は、3時間かかりました。

「和歌山駅まで、出町柳駅から、乗り換え1回で行けるんだ~」

乗車時間は、長いのですが、乗り換えが少なく、列車の接続も良くて楽ちん。車窓の景色を眺めたり、お友達をおしゃべりしている間に到着しました。

駅からは、徒歩で10分ほど歩くと、「紀三井寺」の参道へ。

「なんか人が少ないね~」観光客で賑わう京都とは異なり、参道の人影もまばらです。

参道から本堂まで、200段を越える石段が続きますが…「ケーブルカーに乗る~」とミモロは、200円払い、乗った人が運転するケーブルカーへ

「う!ケーブルカー降りても、やっぱり石段はあるんだ~」目の前には、60段の石段が…
この石段は、「還暦厄祓い」の石段で、還暦の人が、思いを込めて登ると厄払いになるのだそう。(ここを通らなくても、緩い坂道がそばにあります)

「う!また石段だって~」さらに本堂まで石段が続きますが、「あ、エレベーターがあるんだ~」とミモロはそちらへ。

石段を上るお友達とは、本堂前で待ち合わせ…
高齢者の参拝が増える近年…境内の整備が進んでいるのだとか…。

「なんかすごく高いところに来たみたい…」

目の前には、青い空と青い海が広がっています。

やっと本堂に到着です。

さて、「紀三井寺」は、奈良時代の宝亀年間に、唐の僧、為光上人によって開基された霊場です。荒海を渡り、唐から仏教を広め、人々を救わんと、諸国を巡った為光上人は、たまたま足を休めたこの山で、千手観音様に出会われ、ここを霊場にするよう告げられます。そこで、自ら十一面観音菩薩像を彫られ、草庵に祀られました。それが、このお寺のルーツだそうです。

「紀三井寺」の名は、山内に3つの霊泉が湧くことから。
「滋賀の三井寺と、ネーミングのやり方は発想だね~でも、滋賀のお寺とは、全く関係ないけど…」と、「紀三井寺」という名前から、紀州の三井寺かと思っていたミモロでした。直接関係はありませんが、こちらも「西国三十三所観音巡札所の第14番札所」です。

西国三十三所観音巡札の第二番目の札所である「紀三井寺」。

江戸時代の建立となる本堂は、重要文化財です。お前立の仏像に参拝します。

現在、ご本尊に十一面観音菩薩立像をはじめ、寺宝である重要文化財の仏像は、本堂に併設された収蔵庫に祀られ、一部、特別公開が行われています。


ミモロは、本堂にお祀りされている「びんするさん」と呼ばれる参拝者の苦しみや痛みを身代わりに受けてくださるというありがたい仏様に参拝します。

「どうぞ、ミモロの周りの人たちが、元気でいられますように~」と。

本堂の屋根下に、ずらりと龍が並んでいることを見つけたミモロ。

そう、なんと48頭の龍が、本堂を守っているのです。火災を防ぐと言われる龍…「すごい、たくさんでお守りしてるんだ~」と驚くミモロです。

山腹に点在するさまざまなお堂…

そのひとつ室町時代に再建された多宝塔は、境内で最も古い建造物で、重要文化財です。

「あ、平和の鐘だって~鳴らそう…」とミモロは、世界各地で起きている悲しみをもたらす戦いが納まるようにと願いを込めて鳴らします。ゴ~ン


鐘の向こうにある大きなコンクリート製の建物には、木造立像で日本最大と言われる「大千手十一面観音菩薩像」が。

2008年に建立された眩い輝きを放つ大きな観音様です。

その建物の上に登ると、「わ~淡路島や四国も見えるんだって~」

「海っていいね~」と、日頃、盆地の京都に暮らすミモロは、時々海が恋しくなるのです。

「さぁ、そろそろお山を下りましょう~」とお友達に促され、ミモロは、石段を下がります。

その途中にも、いろいろなお堂が…
「桜の香りのお線香だって~ここ、桜の木が多いもんね~春に来てみたいね~」


「これミモロちゃんにいいんじゃなの?」とお友達が言うのは、ネコ足のついたお守り。

「可愛いけど…ミモロ、ペットじゃないもん…」と、「あ、そうね~失礼…」とお友達。

そしてこのお寺の名前の由来である霊泉のひとつも


「やっと下まで到着…」200段を越える石段を慎重に進みました。


「さぁ、ランチしに行きましょう~」と、ガイドブックで見つけたお店へ向かうことに…

*「紀三井寺」の詳しい情報はホームページから

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12月3日~8日に、5年ぶりにミモロ展を開催!「ミモロに会いに来てください!!」


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藤の花が見ごろを迎えた奈良「春日大社 萬葉植物園」。雅な姿にうっとり…

2024-04-27 | 奈良、近畿
「藤娘…」と、藤の花を頭のそばで、ちょっとおすまし顔のミモロ。

「着物着てくればよかったかな~もっとぴったりするのにね~」と。

「奈良国立博物館」での特別展「空海展」に行った後、「今、満開らしいよ~行ってみようよ~」とお友達を誘って訪れたのは、昨年も行った「春日大社 萬葉植物園」です。

「英語で表示すると、もっと外国人観光客がわかりやすいのにね~」と思うミモロ。園内には、奈良公園ほど外国人観光客で賑わってはいません。

500円の入園料を払い敷地内を探索します。

藤と共に、ツツジも池の周囲を彩り、とてもフォトジェニック。

「ミモロちゃん、もっと奥よ、藤の花は…」とお友達…

「うん、待って~」自然の中を歩くと、あちこちの植物を観察するので、進みが遅いミモロなのです。

「わ~キレイ~」

空を覆うように花の房がミモロの頭上に…。

萬葉植物園」は、昭和7年に昭和天皇から御下賜金を頂き、約300種の萬葉植物を植栽する植物園としてオープン。約9000坪の園内には、できるだけ人的な手を加えずに、自然のままの状態で植物が楽しめるようになっているそう。萬葉園、五穀の里、椿園、藤の園が、それぞれ訪れる人を楽しませています。

なかでも、「萬葉園」を構成する植物は、万葉集に登場するもので、鑑賞用だけでなく、その多くが、食用、薬用、染織、織物、建築、工芸など人々の暮らしで使われたもの。当時、植物が、今よりも人々と共にあったことが伺えます。

「キレイで、しかも人々の暮らしに役立つ植物なんだ~藤ってすごいねぇ~」とミモロ。

藤は、マメ科の植物。「ここにお豆なるのかな?」とミモロ。
はい、藤もお豆と同じような実をつけるそう。でも、食べられるのは、あまり聞いたことがありません。

「藤の蔓を使った籠などは、今も夏のバッグとして人気があるね~ミモロも欲しいなぁ~」と。
花を見て、いろいろ想像するミモロです。

藤にもいろいろな種類があり、ここでは、珍しい八重の花の藤も…。


4月中は、楽しめる藤…「GWに奈良に来たら、ぜひ訪れたいね~」と。


今年は、NHKの大河ドラマ「光るきみへ」の主人公の藤原一族。
「春日大社」は、藤原家とゆかりの深い神社。そこにも藤の花がいろいろあります。

久しぶりに訪れた奈良…「観光客すごくいっぱいのところも多いけど…空いてるところもあるよね~」と。


お正月から節分、梅や桜を過ぎて、すでに新緑に…
「なんかあっという間に1年の四分の一が過ぎちゃったんだ~」ふと気づいたミモロでした。

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海外からの観光客で賑わう「奈良」。話題の特別展「空海展」を見に「奈良国立博物館」

2024-04-26 | 奈良、近畿

「ミモロちゃん、奈良に行かない?」とお友達に誘われたミモロ。

「いいよ~爽やかな季節だしね~」と、久しぶりに奈良に行くことに。

近鉄奈良駅には、奈良の公式マスコットの「セントクン」と鹿が訪れる人を迎えます。


お友達との待ち合わせ場所は、駅前の銅像のそば。

この銅像は、「東大寺」の大仏造営に力を尽くした高僧行基の姿です。

「今まで、何度もこの前とってたけど、この銅像が行基だって知らなかった~」というミモロ。
確かに、その周辺には、大勢の観光客はいますが、特別、この銅像に関心をもっていそうな人はいません。

大阪河内生まれと言われる行基は、日本における仏教の発展に大きな役割を果たしたお坊さん。
それまで、仏教は、身分の高い人を中心に学問的な色彩が強かったのですが、行基は、貧しい人など弱者をも救済する新たなスタイルを打ち立てます。民衆のために、水田の開墾、貯水池や橋の設置などの社会事業を行い、多くの支持をえることに。でも、この新しい仏教の動きは、朝廷から危惧され、弾圧を受けることになります。
しかし、行基の活動に注目したのが、聖武天皇。行基に対面した天皇から、仏教界の最高位「大僧正」の位を日本で最初に贈られ、そして「東大寺盧舎那仏」建立への協力を求められます。しかしその完成を待たずして、行基は81歳に入滅。
「完成した大仏様、見られなかったんだ~残念だね~」

「奈良との関係が深いお坊さんなんだね~」と。奈良だけでなく近畿には、行基ゆかりの寺院が多く、全国にはなんと600寺以上が行基開基の寺と伝えられているそう。

「あ、ミモロちゃん~お待たせしちゃって~」とお友達と合流、「奈良公園」方向へと進むことに。


「思ったより観光客少ないね~」と最初は思ったミモロですが、「東大寺」が近づくと、次第に外国人観光客の姿が目立ってきます。

外国人観光客にとって、奈良での楽しみは、「大仏」の見学。そのため、「東大寺」への参道には、「なんか昔の原宿みたいだね~」とミモロが思うように、多くの人が…

「大仏」以外には、鹿
町の中に、こんなに自由に歩き回る鹿がいるのは、世界でも奈良くらい…
そこで、外国人観光客は、鹿せんべいを購入し、鹿との触れ合いを楽しむのです。

「すごい鹿せんべい屋さん儲かってるね~忙しそう…」200円の鹿せんべいが飛ぶように売れています。

コロナの時には、観光客が少なく、鹿もお腹を空かせていたとか。
「今は、お腹壊すんじゃない?食べ過ぎで…」と思うほど。

ミモロのところにも、鹿が近づいてきました。

「あのね~ミモロ、鹿せんべい持ってないの…ごめんね~」というミモロの臭いを嗅いだだけで、「あそう!」という表情であっさり離れてしまいました。

「鹿せんべい上げないと、遊んでくれないんだ~」そう、鹿も無駄な動きはしないよう…。


「さぁ、もう少しよ~」とお友達。


向かったのは、「奈良国立博物館」。そこで6月9日まで開催している「空海展」です。

密教のルーツとマンダラ世界をテーマに、国宝約30件、重要文化財約60件という圧倒的な数の展示で、空海の世界に迫ります。
特に、日本最古の空海自身が製作に関わったと言われる「両界曼荼羅」が、修理後の初公開が目玉です。

「やっぱり空海さんって、字がキレイだね~」と、展示される多くの書簡や書を見て回ります。
空海が、唐から持ち帰ったと伝わる仏像や法具なども、見学者が目を凝らす展示です。

写真撮影できる場所は、限られているので、ぜひご自身の目で…


「ねぇ~曼荼羅ってよくわからないの~」というミモロ。
もともと字が読めない人にもわかりやすく仏の世界を説くためにつくられたものと言われますが、字が読めるミモロでも、理解することが今だできていません。

さて、展示会場にいるのは、ほとんど日本人観光客で、外国人観光客の姿は、グッと減っています。
「外国人観光客に空海って言ってもわからないよね~。それより、大仏の方がビジュアル的にわかりやすいものね~」とミモロ。

高野山や東寺など、空海ゆかりの場所には、何度か訪れているミモロですが、「本もいろいろ読んだけど…よくわかんない~」というミモロ。ネコだから理解できないのかな?いいえ、人間でもなかなか難しいのでは?

「まぁ、あんまりわからなくても、困って人を救ってくれる仏様のお話でしょ」と、展示されている国宝の「両界曼荼羅」に手を合わせるミモロ。


「ねぇ~藤の花見に行こうよ~」と、そこから「春日大社の萬葉植物園」に移動することに…

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宝塚市の「大本山 中山寺」。極彩色の装飾が施された「本堂」。青く光る「五重塔」。見ごろを迎えた「梅林」

2024-03-06 | 奈良、近畿
兵庫県宝塚市の「大本山 中山寺」を訪れているミモロ。

「すごく大きなお寺だね~」と、驚きます。関西では、子宝と安産を祈願するお寺として有名。何代にも渡り、子孫繁栄を願うご家族が多いとか。

さぁ、石段の上の「本堂」に行きましょう。


石段を上りかけると、「こっちの方が楽ちんだよ~」とミモロが走って行ったのは、エスカレーター。


安産祈願の参拝者が多い「中山寺」には、妊婦さんや小さな子供連れのために、エスカレーターの他、エレベーター、授乳室、おむつ替え台なども備えられています。「付き添いのおじいちゃんやおばあちゃんも安心だね~」とミモロ。もちろん車いすでの参拝も可能になっています。

今後いっそう進む高齢化…そのためにエスカレーターやエレベーターを備える寺院も、これから多くなっていくのでは?

ご本尊の十一面観音菩薩がお祀りされる「本堂」。



「わ~鮮やかな色がいっぱい~」と天井を見上げます。

実は、「本堂」には、三体の十一面観音菩薩が祀られ、合計で33面に。この数字は…そう、西国三十三カ所の観音を象徴しているのだそう。

「本堂」の正面には、「救世閣」と書かれた額が…

世の中の人々を救うお堂なのです。

創建当時、「本堂」は、奥の院が建つ山の上にあったとか。天正6年(1578)に「荒木村重の乱」で伽藍を焼失。慶長8年(1603)に、豊臣秀頼の発願で現在の場所に再建されたのです。

荒木村重は、織田信長に仕え、さまざまな合戦で功名をあげた武将です。しかし、信長に反旗を翻し、家臣やその家族、自身の妻子も信長により命を絶たれてしまいます。

なんでも、村重の両親は、なかなか子宝に恵まれず、「中山寺」に祈願し、村重という息子に恵まれたと。また、再建をした秀頼も、秀吉が、やはり「中山寺」に子宝を祈願した末に授かった息子です。
「中山寺って、やはりすごいんだね~」とミモロ。その御利益は、歴史を動かすほどに…。

「本堂」に話を戻すと、外周から柱、上部壁面、天井まで、一面に、極楽に住むといわれる龍、麒麟、鳳凰、象などが躍動感あふれる姿で描かれています。これらは、江戸中期から後期にかけて施されたものだとか。

「これ、十一面観音菩薩さまと繋がるんだよね」と五色の紐に触りながら祈ります。


次は、「五重塔」のそばへ

[なんかあの五重塔、青く光ってない??」と塔を見上げるミモロ。

荒木村重の乱によって、伽藍のほとんどが焼失した「中山寺」。秀頼が再興に着手しますが、残念ながらかつてあった五重塔の再建までには至りませんでした。それから時を経て、400余年後、「多宝塔」が再建、そして10年後にこの「五重塔」が再建されたのです。平成29年のことです。

再建された高さ28mの五重塔は、「青龍塔」と名付けられました。

奈良の「法隆寺」の五重塔同様、裳階がある伝統的な木工技法で作られた数少ない建物。

軒の垂木部分などに青色を施し、遠くからも青く輝いて見えます。これは東西南北を司る四神の東を守る青龍をイメージしているのだそう。塔の地下には、ネパールのダルマキールティ寺院より贈られた仏舎利が祀られているとか。

多くの人々の悲願だった五重塔の再建。「中山寺」のシンボルの再興です。
「遠くからも目立つよね~」と、その姿は、この地域の人々をいっそう勇気づけることでしょう。


さぁ、梅を見に行きましょう。
境内の西の山の斜面に植わる梅。

「なんか温かいね~」と、春の陽光が降り注ぐ山は、今、梅の花盛り。


「ここ入園料無料なんだ~」
梅の植わる山は、墓所でもあるので、お墓参りに訪れつつ、梅を愛でる家族連れも多数。

「いい香りがするね~」クンクン…

ここに実った梅の実は、収穫後、梅干しなどになるのだそう。

「あ、飛行機~」梅越しに仰ぐ青空に飛行機の姿。

京都では、めったに見られない飛行機…伊丹空港も近く、ここではごく日常的…でもミモロにとっては珍しいもの。

梅を鑑賞したミモロ…「お腹空いた~」と、やはり花より団子でしょうか???
広い境内を歩き回ってひと休みしたい気持ちもわかります。では…

「ここにする~」とお寺からすぐの「魚安」というお店へ。

お寿司やうどんなどのお店です。
ミモロは、キツネそばを注文。大きな甘キツネが丼一面に…

「しっかり食べとかないと、京都まで帰れない~」と完食。

お腹がいっぱいになったミモロは、阪急電車に乗ると、すぐに眠ってしまいました。
「十三駅」で乗り換えて、「京都河原町」へ。その間もずっと眠るミモロでした。

京都に到着して四条通に出たところで、「キャ~寒い!ブルブル~」寒さで眠気も吹っ飛んだよう。
そう、ポカポカした陽気だった宝塚…「やっぱり京都って、寒いね~」。本当に気温差を感じます。

*「大本山 中山寺」の詳しい情報はホームページで

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