「ルンルンルン…」ミモロは、軽やかな足取りで、色づいた落ち葉の上を歩きます。

1年に1度の紅葉の絨毯…その歩き心地は、格別なものが…。
天候に恵まれている今年の紅葉シーズン。この日は、吉田山から「真如堂」へと向かいます。

境内に聳える三重塔。その周囲の楓も色づき、まるで赤い着物を纏っているような三重塔の姿に感激。
「キレイだね~」と言葉少な気に、その姿を見上げます。

ここ「真如堂」は、正式には、鈴聲山(れいしょうざん)真正極楽寺(しんしょうごくらくじ)という天台宗のお寺です。
ミモロが訪れたのは、11月15日。この日は、「お十夜法要」の満願日で、ご本尊である秘仏阿弥陀如来像が御開帳されます。
徳川五代将軍綱吉の生母、桂昌院により寄進された本堂中央の宮殿の扉が開き、そこにお姿を現した慈覚大師円仁作と伝えられる阿弥陀如来像。その脇を不動明王像と千手千眼観世音菩薩像がお供しています。
阿弥陀如来像のすぐそばで拝むことができるこの日…堂内には、念仏の声が響きます。
参拝後、ミモロは、お寺の座敷やお庭を見学。

「わ~すごい~真っ赤な世界が広がってる~」と、その美しさにしばし見惚れます。

トコトコと建物内を進んでは、時折立ち止まり…

手水の秋の飾りを楽しみます。

お座敷には、上村松園の師である鈴木松年作の襖絵など、ダイナミックな構図は迫力十分。
「ここからの眺めもいいんだよね~」と、ミモロが望むのは、

大文字山の景色です。紅葉に縁どられたような景色…この時期だけの景色がそこに…

「真如堂って、すごく広いんだよね~」そう、境内は、1万2千坪もあり、まさに山一つという感じで、広がっているのです。特に楓の多さから、紅葉の名所に数えられる場所。

お庭や建物の見学には、拝観料が必要ですが、三重塔などの周辺なら、無料で自由に紅葉を楽しめるのです。
「ホント、紅葉見事だよね~」とミモロが、お堂を歩いていると…

「あれ?ミモロちゃん…」と声が。「あ、こんにちは~」と挨拶したのは、ミモロがメンバーの「京都の文化・観光を考える会 都草」のメンバーさん。

「真如堂」のお近くにお住まいで、この日は、「十夜法要」のご奉仕に…。「コロナ前は、着物姿だったんですが、今年も背広で…」と。まだ本格的には、コロナの脅威が去っていない今、さまざまな行事や祭事も、以前のような姿にはもどっていないのが現実です。
「ここ、毎年、秋には、必ず来てるんですよ~」と、今までお目にかからなかったのが不思議なくらいかも…。

本堂の南側を歩いていると、やはりご奉仕をなさっている方が、本堂の大きな木の扉を少しずらして…
「ほら、ここにセミがいるんですよ~」とミモロを教えて下さいました。
「あ、ホントだ~」鉄で作られたセミが、扉に止まっています。

実は、このセミは、本堂を守る役割があるそうで、以前は、すべての扉にあったとか。でも、今、完全な姿で現存するのは、この1匹。どこにあるか、探してみてはいかがでしょ?
さぁ、そろそろ移動しましょうね~

「うん…」というと、ミモロは、本堂から楓の木へ一目散。

ネコらしく木に登って、紅葉を楽しみます。木漏れ日が、ミモロの顔をほんのり赤く染めました。
*「真如堂」の詳しい情報はホームページで
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