「心鎮まる景色だね~ここに来れてよかった~」と、しみじみ言うミモロ。
ここは、真言宗 泉涌寺派 別格本山「雲龍院」です。
「写経をしたい~」という東京から来たお友達のリクエストで選んだ写経ができる場所。それがここ。
京都各所の寺院では、写経体験ができる場所がいろいろあります。その中で、今回、ミモロは、京都駅そばのエリアに来ていることから、ここを選びました。写経には、1時間から1時間半が必要で、その受付は、14時ごろが最終になるところが多いのです。
「伏見稲荷大社」を参拝し、ランチを食べて、「東福寺」を参拝した時点で、すでに14時近く。タクシーで「泉涌寺」に到着したミモロ達。「あ、泉涌寺の拝観時間、17時までだって~。それなら、まずは写経しよう!」と、「泉涌寺」の大門そばの「雲龍院」に直行することに。
急いで駆け付けたミモロ、乱れた息を整えるようにしながら、石畳みの道を進みます。
受付で、「あの~写経させていただきたいんですけど~」と、1500円納めます。
それには、拝観料、写経代、そして抹茶とお菓子の費用も含まれています。
「写経の後に、お抹茶とお菓子いただけるんだ~楽しみ…」というミモロです。
「では、こちらへ~」とお寺の方に案内されて、建物の奥へと進みます。「広いお寺なんだ~」とキョロキョロするミモロ。ここには、以前、お正月の「泉涌寺七福神めぐり」で「走り大黒天」を参拝に伺ったことがあるのですが、その時は、お庭を拝見した記憶がありません。
緑の木々がみずみずしい景色を見せるお庭を横目に、まずは写経をする本堂「龍華殿」に入ります。
「ここで写経するんだ~」重要文化財の本堂には、「薬師如来三尊像」がおいでになります。
そもそも「雲龍院」は、南北朝時代の動乱の中、北朝4代天皇である後光厳天皇の思いを、その皇子、後円融天皇が受け継ぎ応安5年(1372)に建立されました。南北朝時代は、天皇家にとって激動の時代。後光厳天皇も何度も京都を追われたり、心穏やかならぬ時代です。そんな時代にあって、写経は、心鎮めるもの。その功徳を広める写経道場として、以後、多くの崇敬を集めます。
「ここで写経ができるなんて、感激だね~」と思うミモロです。
本堂に入り、写経の前に、身・口・意の三業のお清めが行われます。丁字を一粒頂き、それを口に含ませながら写経をします。また、手には塗香を塗り、清らかな香りで身を清め、そして、頭に清水をかける洒水(しゃすい)をして、いよいよ机に向かいます。
写経の机は、正座しなくてもいいように椅子席もありますが、ミモロは、本堂中央にある「写経塔」に近い、写経机の前に。実は、この机は、江戸時代、後水尾天皇により寄進されたもの。「え~そのお机で写経できるって感激…」
般若心経が薄っすらと書かれた写経の紙に、ここでは赤い朱墨を使い文字を書いてゆきます。
「一文字一文字、心をこめて書かなくちゃ~」と真剣に取り組むミモロ。でも…手元が見えるくらいの明るさの内部…そして静寂…さらに伏見でお腹いっぱいうどんを食べたミモロは、ときどきガクッと首が垂れています。
「あ、文字乱れちゃった~」とその都度慌てるミモロ。どうも写経をしながら眠くなってしまったよう。
ミモロ頑張れ!眠気との闘いが続きます。
文字の乱れがあるものの、なんとか最後まで書き終えたミモロは、お願いごとを書き入れて、本堂のご本尊の薬師如来さまにそれを納めます。「どうぞ、ママの体調がもっとよくなりますように~」と祈ります。
「すごくいい写経で感動しちゃいました~」というお友達。
いろいろな場所で写経をしたことがありますが、本堂での写経は初めてで、またぜひ訪れたいと…。
「なんか集中して疲れちゃった~お茶とお菓子、いただこう…」とミモロ。約1時間の写経…
受付で頂いた抹茶券をお寺の方に渡し、庭に面した「大輪の間」へ。
実は、この日は空いていたためか、「悟りの間以外のお部屋なら、どこでもお茶をお召し上がりになれますよ」とお寺の方に言われて、ミモロ達は、お寺のあちこちを歩き回りました。「でも、ここが一番景色がよくて気持ちいいかも…」とお友達との意見も一致し、広く、目の前にお庭が広がるところでいただくことにしたのです。
ミモロ達の前に運ばれたお抹茶と、このお寺特製の和菓子。
「わ~フワフワのわらび餅みたいで美味しいね~」と二人。写経の疲れが一瞬で癒されるよう…。
お茶碗には、御寺らしく菊の模様。「ミモロちゃん、ここに連れてきてくれてありがとう~」とお友達。
「ううん~ミモロもここで写経するの初めてで、すごく感激しちゃった~」と笑顔で答えます。
では、お茶で一服したところで、お寺の中をもう一度ゆっっくりめぐりましょう。
*「雲龍院」の詳しい情報はホームページで
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