ネコのミモロのJAPAN TRAVEL (Mimoro the cat:JAPAN TRAVEL)

「京都観光おもてなし大使」のライターとネコのミモロが、京都の情報や暮らし、グルメなどをご紹介。心和む雑誌のようなブログ

京都駅そばにある縁結びと交通安全の「道祖神社」。そのとなりの『霊石不動堂』と新選組「まぼろしの屯所」

2019-06-07 | 寺社仏閣

京都駅の北側をたまたま歩いていたミモロ。「あれ~こんなところに神社があるらしいよ~行ってみよう~」と、表示に従い向かいます。

京都駅周辺のビルなどの間にある「道祖神社」です。


「道祖神」と言えば。交通安全と縁結びにご利益があるといわれ、日本全国で、よく道沿いに石仏などが祀られています。
「ここにも石仏がある」とさっそく近くへ

仲良く並んだカップルの姿が刻まれています。ご祭神の猿田彦大神と天鈿女命(あめのうずめのみこと)のご夫婦です。

「京都駅のそばだから、旅の安全を願うのにあるのかな~」と思うミモロです。
 

でも、この神社ができたのは、宇多天皇の時代に、晩年のお住まい「東七条御所」の南側の鬼門に社を祀られ、その後、秀吉の時代にここに移築されたそう。なので、京都駅とは関係ありません。あしからず~

「でも、ぴったりじゃない?夫婦で旅するなんて素敵~」とミモロ。
確かに言われてみれば、夫婦円満で、いっしょに旅ができるっていいかも。
「長寿で一緒に旅できるフルムーンツアーの守り神になれるかも~」と勝手に想像するミモロです。

本殿に参拝。「これからも無事にいろなところに行けますように~」と。

最近は、歩道を歩いていても、突然、車が暴走する事故が多発しています。その意味でも、交通安全の祈願は必要かもしれません。

さて、参拝を終えて、鳥居の横を見ると、別のお堂があります。

「霊石不動堂」で、なんでも弘法大師が、「東寺」の開基の折、その東北の鬼門にあたるこの場所に、1体の不動尊を祀られたことに由来するそう。その不動尊は、弘法大師が、たまたまこの地に発見した霊石に自ら彫ったもので、その像を穢れた人々の目に触れるのを憚って、石棺に納め、井戸の底に安置なさったのだそう。

宇多天皇が法皇になられ、御所を造営されるとき、その井戸のことを知り、その不動尊を取り出そうとなさったけれど、霊力のためか、取だそうとする人は、眼を病み、取り出すことができず、そのまま井戸を封じ、お堂を営んだそう。
「ということは、この不動堂の方が、道祖神社より前からここにあったってこと?」とミモロ。
う~そうなりますね。

このお堂は、宇多法皇との縁が深いことから、仁和寺の西山浄土宗に属しています。

弘法大師が伝えるとされる不動尊は、現在も井戸の底に。「高野山」「成田山」の不動尊と共に、三体不動尊と言われているそう。

「え~ここにそんなありがたい不動尊がいらしたなんて~」と驚くミモロです。
 

「ねぇ~あの提灯なぁに~」とミモロが見つけたのは、「まぼろしの屯所」と書かれたもの。横には「誠」の文字が。

なんでも、ここは幕末、新撰組の屯所があったといわれるそう。はっきりとした資料が残っていないので、まぼろしの屯所と呼ばれます。

「この場所って、いろんな歴史が集まってるんだ~。京都駅にはよく来てるのに、全然知らなかった~」とミモロ。

ぜひ、京都に来たら、ちょっと足をのばして、訪れてはいかがでしょ。

おだやかなお顔の道祖神に見送られ、京都駅に向かうミモロです。


*「道祖神社」京都市下京区油小路通塩小路下ル 参拝自由 京都駅の北側、京都タワーの南側の道を西へ徒歩5分


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