3月のある日、ミモロは、祇園の町をトコトコと歩いていました。「京都の町って、特別に目的がなくても、お散歩すると楽しいよね~」と、ミモロ大好きな町歩きです。そんなとき、情緒ある1軒の町家の前で立ち止まりました。
「ここなんかやってる…入ってみよう…」
表のポスターには、「職人たちの競宴」と。「ご自由にお入りください…だって…」とさっそく中へ。
町家の中のお座敷には、さまざまな工芸作品が展示されています。
このイベントは、伝統工芸を担う若手職人たちの作品を広く知ってもらうためのもの。今回、出展した方々は、「京もの認定工芸士」や「京都職人工房」のメンバーの方々、いずれも実力のある職人さんばかりです。
「京もの認定工芸士」というのは、平成18年度から、京都の伝統工芸に携わる若手職人の中から、意欲にあふれ、高い技術を有する者を対象に実施された認定制度です。平成26年度には、12名を新たに認定。平成18年度からの総数は、117名に。
また、「京都職人工房」とは、京都のリサーチパーク内に設置された、分野を超えた次代を担う若手職人たちがあつまり、新たなものづくや新ブランド発信のための活動拠点です。現在、漆器、染織。金属工芸、陶芸、竹工芸、グラフィックデザインなどの幅広いジャンルで、20代から40代の職人20名が、京都発の新しいものづくりを目指しさまざまな活動を展開しています。
京都では、伝統の技を若い感性で、今の時代にマッチした作品づくりを京都府、京都市なども、積極的に支援しています。
「やっぱりこれからの日本は、ものづくりだよね~」と、ミモロは、長い歴史の中で培われた日本の素晴らしい技術を、京都に暮らして、実感しているのです。
さて、今回のイベント…ここでは、陶芸、金箔、漆器、染め、織物など、さまざまな分野の作品が展示即売され、それをつくった職人さんたちと直接お話しできるんです。
では、その一部をご紹介…
金箔押の職人さんの藤澤典史さん。金箔押とは、神社仏閣の宗教用具、仏像、神輿などに金箔を貼る専門家です。
その技を使って、おしゃれなペーパーウェイトなどを製作。「なんか洗練された美しさ~」とミモロ。
竹工芸職人の細川秀章さんの作品は、おしゃれなバッグなど
京都の真竹などを使った作品は、和服にも洋装にももちたくなるバッグです。「ミモロサイズの小さなバスケットが欲しいなぁ~」
2階のお座敷が展示スペースです。
「わ~これも素敵な色~」とミモロが、見ているのは、手描き友禅の技術を使った、バッグやストール。上仲正茂さんの作品。
「似合う?」「はい、よくお似合いですよ」
御兄弟である上仲昭浩さんの作品は、まばゆい呉服金箔技術を使ったもの。
呉服金箔というのは、和服の表面に金彩を施す技術です。「豪華な着物によく使われてるよね~」それを現代の小物にアレンジ。
「これも豪華だよ~」と、法衣金襴織元の職人さんの平居幹央さんの作品
僧侶がまとう法衣は、本当に芸術的な美しさ。それをやはり現代の服などに装飾としてとり入れています。
「まだまだ見るものがたくさんあるね~」
では、この続きは、また明日~
人気ブログランキングへ
ブログを見たら、金魚をクリックしてね~ミモロより
※コメント投稿者のブログIDはブログ作成者のみに通知されます