京都でタルトタタンと言えば、岡崎の「ラ・ヴァチュール」。その味が、お取り寄せができるようになりました。
タルトタタンは、フランスで生まれたリンゴの焼き菓子。１９世紀後半に、ホテルを経営するタタン姉妹が、ある日、リンゴタルトを作ろうとして、リンゴを焦がす失敗を…。そのリンゴにタルト生地を被せ、オーブンに入れ、ひっくり返すと、なんと美味しいタルトが出来上がりました。
その美味しさが評判を呼び、有名レストラン「マキシム」のオーナーの目に留まり、タルトタタンは、世界へと広まってゆきます。
１９７１年に岡崎にフランス料理店としてオープンした「ラ・ヴァチュール」は、初代店主の松永ユリさんとご主人の辰夫さんが始めたお店。その店のデザートとして作り始めたタルトタタンは、本場フランスの味として評判となり、２００６年に、ユリさんは、フランスでタルトタタンの伝統的なレシピを実践する組織から、そのメンバーとして認定されます。
２０１５年に９６歳で亡くなるまで、ユリさんのタルトタタンへの情熱は衰えることはありませんでした。
お店の壁には、このお店の味を賞賛するさまざまな証が展示されています。
現在、ユリさんが守り続けたタルトタタンのレシピと情熱は、孫の麻耶さんがしっかりと受け継いでいます。
「ミモロちゃん、いらっしゃい～」といつも笑顔で迎えて下さる麻耶さん。（撮影のため、マスクを外していますが、それ以外は着用してます）
お店の奥の調理場では、焼きあがったタルトタタンが…「これひっくり返すとタルトタタンの出来上がりだね～」
「あのね～東京のお友達でタルトタタンが大好きな人がいるの～。でも、なかなか京都に来れないって…」とミモロ。
「それなら、クール便で送ってあげたら…」と麻耶さん。「え？そんなことできるの？」
そう、最近、ここのタルトタタンの地方発送ができるようになったのです。
１５センチのホール（５４００円）を、冷凍で送るもの。冷蔵庫でゆっくり解凍していただきます。
＊お取り寄せに関しては、「ラ・ヴァチュール」のオンラインショップからご注文ください
「あの～ミモロも、食べたい～」と、店内に進みます。
お店には、クルミのタルトやチョコレートのオペラもあります。
いずれも美味しい品…「でも、やっぱりタルトタタンにする～」と。
メニューとみて、紅茶もお願いしました。
「はい、どうぞ～」とミモロの前に、程よく温められたタルトタタンとヨーグルトが…。
「美味しい～」と目を細めるミモロ。
ここのタルトタタンに使われるのは、青森産のフジやサンフジ。秋に収穫されるリンゴは、１年を通じ、貯蔵されます。
そのため、収穫時の秋のリンゴは、水分も多く、さわやかな酸味が特徴。そして春から夏は、リンゴが貯蔵されている間に成熟し甘味が増してゆきます。
「ということは、今の時期のタルトタタンと秋のは味が違うの？」とミモロ。
「もちろんリンゴに合わせて作り方も微妙に調整し、１年を通じ、リンゴの美味しさをお楽しみいただけるようにしています」と麻耶さん。
「だからいつでも美味しんだ～」とミモロ。
気づけば、タルトタタンはお皿から消えています。「なくなっちゃった～」と、寂しそうに外を見つめます。お腹に入っているのに・・・
「もっと食べたい～」とポツリ。「また、食べに来よう～」と。
お店には、次々にお持ち帰りをなさる方々が…。
「東京のタルトタタン好きのお友達にお取り寄せのこと教えてあげよう～」と思うミモロです。
お店の壁に下がるのは、ここオリジナルのエコバック（１０００円）
「リンゴのデザインが素敵だね～」とミモロ。こちらも今人気なのだとか…
＊「ラ・ヴァチュール」京都市左京区聖護院円頓美町４７の５ ０７５－７５１－０５９１ １１：００～１７：３０LO 月曜休み 不定休あり （平安神宮西、京都武道センター正面）
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