ネコのミモロのJAPAN TRAVEL (Mimoro the cat:JAPAN TRAVEL)

「京都観光おもてなし大使」のライターとネコのミモロが、京都の情報や暮らし、グルメなどをご紹介。心和む雑誌のようなブログ

初夏の始まりを告げる「葵祭」。お友達が、斎王代の行列に参加。ミモロもハリキッテ見物に

2013-05-16 | 祭事・神事・風習
5月15日は、京都の三大祭のひとつ「葵祭」の日。今年で、3回目の見物になるミモロは、行列が始まる1時間前に、スタート地点の京都御所に到着しました。
ミモロが、こんなに早く見物に出かけたのは、お友達が斎王代の行列の女嬬として参加するため、出発前にご挨拶したかったのです。

「おはようございまーす。わーキレイ…」目の前に現れたお友達の姿に、ミモロはうっとり。

斎王代の行列には、斎王代の傍らに、女別当、内侍、命婦、騎女、女嬬、采女などの女性たちが従います。
その中で、女嬬というのは、内侍司に属して、食事を司る女官で、小袿、単、打袴という装いをします。
「後ろも、見せてー」とお願いを…。

お友達は、中川麻由さんで、大学生です。付き添いには、お母様が。
お母様の帯にも葵の葉のデザイン。
「朝5時に起きて、6時半には、御所に集合して、化粧や髪を整えてもらって、それから衣装を着るんですよ」と。
「わーそんなに早起きするんだー」
「あ、ミモロちゃんも緋袴姿、わーカワイイ巫女さんみたい…。実は、小袿の下は、ミモロちゃんと同じカッコなのよ」「えーじゃミモロも小袿着れば、女嬬になれるの?」「そうね…かなり似てるかも…」「うー来年は小袿用意しようかな?…」

ちなみに、行列に参加する人に事前に渡される冊子には、注意事項として、水気の多いものはできるだけとらないように…との項目が。確かに、途中でトイレには行けません。でも、今年は真夏のような暑さ。御苑では、熱中症に注意するようにとのアナウンスも流れています。行列の人たちは、かなり大変そうです。

ミモロは、小袿がないので、葵祭の雰囲気を高めるために、お友達から葵の葉をもらいました。

「わーこれがあると、グッと葵祭らしくなるね…」と大喜び。
「行列見てるから、がんばってねー」と声援を送り、麻由さんとお別れしました。

葵祭は、三大祭りの中でも、走行距離が最も長く、御所→下鴨神社→上賀茂神社 という約8キロだそう。だから、ゴールの上賀茂神社の近くは、みんな疲れた顔をしています。

さて、ミモロは、行列が始まるまでの時間、御苑内を見て廻ることに…。


「あ、牛車があるー。御苑内を動かすの大変そう…だって、自転車だって走りにくい砂利道なんだもの…」


葵の葉っぱを付け、巫女さん姿のミモロは、観光客の注目の的。「カワイイ・・・どうして、クマが葵の葉っぱ持ってるの?」とか…。「うー失礼ね!ミモロは、ネコだよー。それに葵の葉は、葵祭のシンボルでしょ…プンプン」と、ちょっと気に障ったよう…。でも、御所で葵の葉を付けているのは、祭りの関係者がほとんど。観光客でつけてる人はいません。だから、ミモロが持っているのが、不思議だったのです。

観光客になんと言われようと、ミモロは、お友達にもらった葵の葉がうれしくて、誇らしげに御苑の中を歩きます。

御所の西側には、行列の準備が整い始めました。行列は、本列(近衛使代列)と斎王代列(女人列)の計約500人。

それぞれの役目を示す装束を身に付けた人たちが、行列の出発を待っていました。


行列の先頭は、騎馬隊から…列には、華やかな風流傘も登場し、行列に花を添えます。

「あ、動き出したー」いよいよ行列が始まったよう。

葵祭には、馬が多数登場します。馬好きのミモロは、「あのお馬カッコイイ…」とか馬の方が気になるようです。


行列が進み、やがて華やかな斎王代列がやってきました。

「あ、斎王代の輿だー」ミモロは、身を乗り出して、輿を見つめます。

今年の斎王代は、20歳の大学生の長瀬摩衣子さん。緊張した面持ちで、輿に乗っています。
「ミモロも乗ってみたいなぁー」と憧れの眼差し…。でも残念ながら、ミモロは、東京出身なのでダメ。斎王代は、京都出身者というのが原則です。それにいくら掛ると思うの?斎王代を務めるためには、約2000万円が必要とか。
それにネコは、なれません。「ふー残念…」
次々に現れる女人列。

「あ、麻由さんだー」と、行列の中にお友達の姿を見つけて大はしゃぎ。

ミモロは、沿道から必死に手を振りますが、小さなミモロに気づくはずもありません。
「あー行っちゃったー」

御所からスタートする行列を、ミモロはじっと見送っていました。


「これからどこかで、また見物するの?」と、お隣でいっしょに見物した方。

「あのー上賀茂神社に行ってみようと思ってまーす」とお返事を。

上賀茂神社への行列の到着は、午後3時半。「一度おうちに戻って、ご飯食べてから。また見に行こうっと」と、ミモロは、京都御苑を後にしました。





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4 コメント

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Unknown (竹口のおばちゃん)
2013-05-16 16:30:35
へぇ、2000万円もするの!
それを一番知りたかったわ~(笑)
色んな人の協力のお陰やねぇ、祭りって。
見ている人も協力やねぇ。 ネコまで見てるんですもの!しかも、巫女さんスタイル。
斎王代にも負けてへんわッ
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羨ましいなー (がちゃぴー)
2013-05-16 17:55:41
京都で有名なお祭りをまだ見てないんです。一度は行ってみたいのですが、いまだに実現できていません。羨ましいなー
でもミモロちゃんのリポートで 今年は十分楽しんでいます。
行列される方々も朝から大変~でも一生の記念になるでしょうね。羨ましいなー
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炎天下の葵祭でしたね! (武蔵)
2013-05-16 21:28:24
朝、6時半から撮影場所を確保し、待つこと4時間。
京都御所の撮影を終え、昼から上賀茂神社へ。
たっぷり日差しに焼け、充実した撮影となりました。
上賀茂神社で斎王代に連れだって歩いていた女の子たちは疲れて果てていました。
私のブログに行列の写真を掲載しました。ご覧ください。
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素敵でした (mimoro)
2013-05-17 09:58:57
お友達は、とてもキレイでした。ミモロも、あんな装束したいなぁ。
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