「これに、ミモロに付いた穢れを移して、お祓いするの?」そう、巫女さんに頂いた人がたが描かれた大祓いの切麻の袋で、体を触り、そこに穢れを移すのです。
6月30日の午後16時、京都東山の「粟田神社」では、夏越大祓の神事が行われました。
この日は、朝から雨模様…強く降ったり、やんだりと、不安定な天候に…
でも、16時は、まだ雨を残るものの、小雨の状態に…
ミモロは、氏子の方々のご厚意で、テントの中に入れて頂きました。
いよいよ神事の始まりです。佐々貴宮司様が、よどみなく神事を進めます。
境内に着いた時に頂いた「大祓の切麻」の包み。
その中には、小さな紙と細かく切った麻が入っています。
「それを3等分して、まず、体の左にかけて、次に右にかけてください。そして最後に中央部にかけて、穢れを祓います」と宮司様。言われた通り、体に振りかけるミモロ。
「これでいい?」はい、大丈夫ですね~
神社の本殿では、宮司様が麻の紐を編み、続いて、布を裂く神事を行います。
布を裂く澄んだ音が、境内に響き、空気を清めます。
そしていよいよ「茅の輪くぐり」が始まります。
麻の紐や切った布、そして参拝者の体を清めた大祓の切麻を納めた箱を抱きながら、茅の輪をくぐります。
3回、くぐる茅の輪…その都度、和歌を詠みます。
「思うこと 皆つきねとて 麻の葉を 切りに切りても 祓えつるかな」
「みなつきの 夏越の祓する人は 千歳のいのち 延ぶというなり」
「宮川の きよき流れに みそぎせば 祈れることの 叶わぬはなし」
ミモロも小さな声で和歌を詠みながら、茅の輪をくぐります。
「う~ヨイショ~」ミモロがくぐるときは、他の方のご迷惑にならないように、できるだけ急いで…
3回茅の輪くぐり、本殿に戻ります。
「これで3回目だ~最後に、我は蘇民将来の子孫なり!」と少し大きな声で唱えます。
それから、再び本殿で、祝詞の奏上、続いて榊の奉納が行われました。
最後に宮司様のお言葉が…
「この夏もつつがなく、皆さまが健やかに過ごされますように…。そして、秋には、祭りが行われますので、そちらもつつがなく納められることを願っております」と。
夏越の祓いの神事が納められると、参列者全員に撤饌が授与されました。
「はい、どうぞ~」宮司様から手渡されたのは…
水無月です。
「ありがとうございます」と頭を下げ、両手で頂戴します。
うちに戻ったミモロは、さっそく水無月を頂きます。
お友達のクマのメディーちゃんと一緒に。半分ずつ…
「美味しいね~これでこの夏も元気に過ごせるね~」と。
ほんのり甘い水無月が、昼間の疲れを癒してくれるようでした。
*「粟田神社」の詳しい情報はホームページで
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