「あのお話しなくちゃ~」と、3月24日に左京区役所で開催された「左京キラリ市」という左京区北部エリアの物産および地域を紹介するイベントのことをお話します。
ミモロは、午後、市役所に到着。
会場となったスペースへと進みます。
京都市の東側に位置する左京区。南は、平安神宮エリアから、北は、京都市の最北端である久多エリアにおよび、東は、滋賀県に隣接します。
面積は、大阪市より広く、京都市では2番目の大きさ(ちなみに1番は平成17年に京北町と合併した右京区です)。
「一番北の久多エリアまで、京都市街地から車で1時間半はかかるね~途中、道路は、滋賀県にも入るよね~」と何度も訪れているミモロ。
南北に長い区なのです。北部山間地域には、大原、花脊、広河原なども含まれます。
大阪市より大きな左京区の8割は山林で、そのほとんどは北部地域が占めています。
「ホントに自然豊かなんだね~」と改めて思う左京区に住むミモロです。
「あ、こんにちは~ミモロちゃん、来てくれたんだ~」と笑顔を迎えてくださったのは、久多で農家を営む常本さん。
ミモロとは、昨年夏に「友禅菊」を見に行ったときに知り合い、その後、稲刈りにも参加させていただきました。
「今日は、左京区北部の魅力を多くの方に知っていただきたくて、みんなでやってきたんですよ~。ミモロちゃん、しっかりリポートしてくださいね~」と。「は~い」と、張り切るミモロです。
会場内には、野菜をはじめ、里で昔から作られているたくわんや梅干、山菜の佃煮などが販売されています。
「どれも美味しいですよ~」と、昔ながらの山里の味が紹介されます。
杉などの山が広がる里山では、木工製品の作家さんや工房もいろいろ。「こういうの好きなんだ~」とミモロ。
また、冬は、雪が積もる里山では、手しごとも盛んで、織物なども行われています。
「ふ~気持いい~ソフトな感触…」と温もりあふれる手織りの布に思わず顔をうずめるミモロでした。
さて、北部山間地域の夏は、松上げといわれる祭りが行われます。
ミモロも広河原や花脊まで見に行きました。「松明を高く投げる、迫力あるお祭りなんだよね~すごく感激しちゃった~」とその情景を思いだします。
「あ、祇園祭の粽だ~なぜ、ここにあるの?」とミモロ。
花脊の山に育つ笹は、昔から祇園祭の厄除け粽に使われ、その地域の農家の方々が、夏に向けて粽を作られるのです。
チマキササという粽に適した葉の幅の広い笹は、山で採った後、天日干しにし、粽の姿に整えられます。
八坂神社や山鉾の会所に納められた粽は、神様に備えられた後に、祇園祭の厄除け粽になります。
でも、チマキササは、近年、鹿の増加で、芽が食べられて育たなくなったり、さらに農家の高齢化により、作り手も少なくなっているのです。
「え~その内、厄除け粽が中国製になったら大変…」と心配するミモロ。
「近年、その地域の人たちが集まって、チマキササの再生と粽づくりの活動などをより積極的に進めているんです」と、別所町の活動グループの世話人の藤井さん。
「ミモロもお手伝いしたいなぁ~」と、意欲を見せるミモロです。
伝統的な祭りなどを通じ、さまざまな文化を未来へとつなげようとする努力は、京都ではとても盛ん。
その地域に育つ子供たちは、総合学習などを通じて、地域の文化や風習などを体験します。
「都会に住む子供たちより、いろんな経験してると思う…」とミモロ。
東京で育った者として、自然の中で何か学んだのは、林間学校ぐらいしか記憶にありません。
祭りの多い京都では、地域の結びつきも強く、子供たちは、さまざまな形で伝統行事との関わりを持っているようです。
「山も豊かだけど、川も豊かだよね~」と、ミモロが見つめるのは、清流に住むアマゴ。
「塩焼きとか美味しいよね~」と見る目がちょっと怖いかも…
「メダカもいる~」
コロナ禍の今、働き方や生活スタイルへの意識の変化も…
京都では、山里への移住促進活動も行っています。
「古い農家の建物などをご紹介したり、住みやすい環境づくりのお手伝いなどもしています。最近は、若い方々の移住も増えているんですよ。子育てにもいい環境ですから…」と。
山里といっても、車で1時間ほどで、ショッピングセンターなどにも行ける便利さも。
自然豊かな左京区の魅力を、そこに住むミモロも感じています。
「コロナ禍でも、お散歩できる場所いろいろあるし~」。
今や市街地から山里へ、キャンプなどを楽しむ人が増えています。
「これからも左京区の魅力お伝えしてくださいね~」と市役所の広報担当の方。
「はい、ミモロは左京区にずっと住んでるの~だから魅力よくわかるんだ~これからもいろいろレポートします」と約束しました。
左京区の北部山間地域へは、京都バスが運行しています。
「京都の魅力って、町だけじゃないんだよね~」と思うミモロです。
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