ネコのミモロのJAPAN TRAVEL (Mimoro the cat:JAPAN TRAVEL)

「京都観光おもてなし大使」のライターとネコのミモロが、京都の情報や暮らし、グルメなどをご紹介。心和む雑誌のようなブログ

ミモロの「御陵印」めぐり。圧倒的なパワーに言葉を失う「明治天皇陵」。「桃山陵墓監区事務所」へ

2021-05-26 | 歴史・史跡

「うわ~」と一言発した後、しばらく言葉が出ないミモロ。目の前に現れたのは、まるでピラミッドのように続く230段の石段です。

ここは第122代明治天皇の陵墓の入口。伏見桃山陵は、約400年前に豊臣秀吉が隠居屋敷として築いた伏見城の跡地です。

うっそうとした森の参道を進むと、突如、この石段が現れます。その衝撃はすごいものがあります。

実は、京都の人の多くは、「明治天皇陵」の存在は知っているものの、実際訪れたことがある…という人はそれほど多くないのです。
「遠足で行った…」とか「近くに住んでいたから…」という人は別にして…。「そばを通ったことはあるけど…」と、ミモロも何度も近くまで訪れていたのですが、参拝したことはなかったのです。

残念ながら写真では、その迫力をお伝えすることができません。実際その場に立ってみないと…。
「ここ登るの…」と呆然と石段の前にたたずむミモロ。目の前に続く石段に怯みます。
  

「まさかこんな景色があったなんて~さぁ、頑張って登りましょ」と何度もそばに来ているお友達も夢中で撮影。

「う~待って~」と、必死に登るミモロ。

230段の石段は、幅も広く、本当にしっかりできています。途中には、20段ごとぐらいで踊り場があり、「万が一、足を滑らせても、そこで止まるよね~」と怖くて後ろが振り返れないミモロです。
「ふ~やっと上り切った~」と息を弾ませるミモロ。


実は、そこからは、京都の町が一望できる絶景が広がっているのですが、あまりに足ががくがくして撮影を忘れました。

そしてミモロの目の前には、堂々とした「明治天皇陵」の姿が現れました。

ここでも、しばし呆然とするミモロ。その迫力に圧倒されているようです。

歴代天皇の御陵の中で巨大な前方後円墳の「応神天皇陵」「仁徳天皇陵」の古代の陵墓以外で、これほど大きく、また威風堂々とした陵墓はほかにないのでは?
江戸時代から明治時代という近代国家になった日本のまさにトップに立たれた明治天皇。まさに神として国民に崇められた天皇でもあります。
在位なさった時代は、日本が近代化を急激に推し進め、日清、日露の大戦にも勝利し、そのパワーは拡大の一途。明治天皇は、陸海軍のトップにいらっしゃる絶対的な存在でした。その時代の天皇の陵墓は、絶大なパワーを象徴したものでなければならかなったはず…。

今回、御陵印めぐりをして、歴代天皇のことを知ると、明治天皇の在り方が歴史の中で浮かび上がってきました。
日本の歴史において、天皇の在り方は、まさに歴史を物語るものであることを実感します。

「明治天皇陵」に参拝し、続いて山続きに道を進みます。
参道の奥にあるのは、第50代桓武天皇の柏原陵です。
 

「さぁ、御陵印、頂きに行きましょう」と参拝を終え、ミモロたちは、「桃山陵墓監区事務所」へ向かいました。
 

「こんにちは~あの~御陵印頂きたいんですけど…」と職員の方にご挨拶。「はい、こちらへ~」壁際に木箱が…

蓋を開けていただくと、なかにズラリと御陵印が…。ここでは全29印を押印します。


ここには、第26代継体天皇をはじめ、第50代桓武天皇から第122代明治天皇まで、主に京都御所においでになった天皇の御陵印が並んでいます。

「う~29印もあるから、ちょっと大変…間違わないように…」と、ひとつひとつ慎重に押印します。


「孝明天皇と明治天皇の御陵印押せちゃった~」

隣りの空白のページは、東京にある大正天皇と昭和天皇の御陵印のスペースです。そこが押せるのは、かなり先になりそう。

職員の方にお礼を言って、事務所を後にします。押印は無料です。

そこから、最後に向かったのは、明治天皇の皇后である昭憲皇太后陵です。
 

「ここに参拝できて、よかったね~」とミモロ。

本当に美しい参道…落ち葉ひとつありません。聞こえるのは、風の音と小鳥のさえずり…。

お願いごとなどをする神社仏閣への参拝とは、異なる御陵参拝。それはただ日本の歴史を見つめる時間。
もちろんお賽銭箱もありません。(なぜか、敷地に10円玉などが投げられていたりもしますが…小銭を投げ入れるのは失礼です)

それぞれの時代を生きられた天皇の思いと向き合う参拝です。


「桃山陵墓監区事務所」京都市伏見区桃山町古城山 明治天皇伏見桃山陵敷地内 8:30~17:00 日曜・祝日休み

さぁ、次は、大阪と奈良をまわりましょう。


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歴代の天皇の御陵参拝記念の「御陵印」。神武天皇から昭和天皇までの御陵印集め「月輪陵墓」からスタート

2021-05-25 | 歴史・史跡

「御陵印って知ってますか?」神社仏閣で参拝記念に頂くご朱印を集める人は多いのですが、あまり知られていないのが、歴代天皇の陵墓を参拝していただく「御陵印」です。ミモロは、お友達に誘われて、「御陵印集め」をすることに…


陵墓は、初代の神武天皇から第124代昭和天皇まであり、重祚(ちょうそ)同じ方が2度天皇になられたり、また合祀された陵墓もあり、御陵印は、全部で93印あり、さらに初代天皇以前の神代御陵印が3印あるので、全部で96印集めます。


まずは、小学館発行の「御陵印帳」2530円を購入。そこに順番に押印してゆきます。


歴代天皇の御陵は、東京にある大正天皇と昭和天皇の御陵以外、主に奈良、大阪、京都エリアにあります。以前は、それぞれの御陵で印が管理されていたそうですが、現在は、宮内庁が集約し、東京、大阪、奈良に各1か所、京都に2か所ある陵墓監区事務所で、そのエリアの御陵印を管理しています。

ミモロたちは、まずは京都の「月輪陵墓監区事務所」を訪れることに。

ここには、第38代天智天皇から第121代孝明天皇の全18印があります。

本来は、それぞれの陵墓を参拝してから頂戴する御陵印ですが、「それは御陵印頂いてから…にして頂こうね~」ということに。
でも、頂く前にできるだけ陵墓監区事務所のそばの陵墓には参拝してからが、御陵印の頂き方です。

「月輪陵墓監区事務所」は、京都東山区の「泉涌寺」の山内にあります。
「じゃ、ここから始めましょう~」とお友達と記念撮影。


「緊急事態宣言中だから、だれもいない…」

静まり返った境内を、心を鎮めながら進みます。

境内の奥に位置する「月輪陵墓・後月輪陵墓」には、第87代四条天皇と第108代後水尾天皇から第120代仁孝天皇まで14の天皇陵があります。

「ここ、何度来ても、心が落ち着くね~空気が違う…」と、ミモロは「泉涌寺」に来ると、必ず参拝する場所です。

小雨にもかかわらず、しばし御陵の前に立つミモロでした。

そこから、次は、山沿いに歩き、第86代後堀河天皇の観音寺陵に参拝。
 

さらに山沿いに、第12代孝明天皇の後月輪東山陵に参拝しました。
 

いずれも身が引き締まる空気が漂っています。

そこから少し進むと、「月輪陵墓監区事務所」に到着です。
 

まずは、事務所の職員の方に、「御陵印を頂きに伺いました」と挨拶を。すると「はい、こちらへ~」と印を押すデスクに案内してくださいます。職員の方が、運んでくださる木箱には、この事務所で管理する御陵印がズラリ。

そこで御陵印帳を広げ、静かにゆっくりと押印します。「うわ~こんなにたくさんある~」とミモロ。ここでは18印を押印します。

「真っすぐ、かすれないように押さなくちゃ~」とミモロは体重を掛けて、グ~。

印の大きさは、6センチ四方が基本形で、もちろんそれぞれの天皇のお名前と御陵名が、刻まれています。

これは、孝明天皇御月輪東山陵の文字が…。

多くの方が押印なさったのでしょう。艶光した印…印の上には、それぞれの天皇のお名前が…


「押し忘れないようにしなくちゃね~」と、お友達と次々に押印します。


「ふ~終わった~結構、力必要だった…」とミモロ。

「う~かすれちゃった~」「あ、ずれちゃった~」と、なかなか上手に押すのはコツが必要なよう。

くれぐれも押し忘れにご注意を…。

「ありがとうございました~」と職員の方にお礼を言って、事務所を後にします。

「さぁ、次は、明治天皇御陵に参拝するわよ~」とお友達。
桃山にある「桃山陵墓監区事務所」に向かいます。

*ぞれぞれの陵墓監区事務所は、平日8:30~17:00に開いていますが、御陵印を頂くには、16:30までに伺うこと。


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おうちごはんに人気のお弁当「大徳寺 さいき家」。お店に新たに登場した「だし巻サンド」

2021-05-24 | グルメ

「今日のランチは、鯖寿司といなり寿司、それにだし巻きなんだ~」とミモロの好きなものが並んだお皿。

自転車でお散歩の途中、新大宮商店街にある「大徳寺 さいき家」で、求めた。

「大徳寺 さいき家」は、昭和8年創業の仕出し料理の専門店。京都のいろいろな神社仏閣の行事や茶会、西陣の催しなど、さまざまな場へ京都の味を届けているお店です。


ここは、以前にも来たことがあり、いろいろなお弁当が揃っているのを知っているミモロ。

まずは、アルコール消毒をしてから、店内へ。


「今日はどれにしようかな~」


お店のケースに飛びついて中を覗きます。


「いなり寿司もいいなぁ~」


「でも、だし巻きも食べたいし~」ここのだし巻きの美味しさは定評があり、大人気。


「あれ~だし巻サンドだって~」と大きなだし巻を中身にしたサンドウィッチ972円が…

「これ、今まで催事などに出していた品なんですが、先月からお店でもお出しするようになったんです」とお店の方。
タルタルソースとトマトソースがだし巻きの味を洋風に…。
「フワフワのだし巻、美味しそう…」とミモロ。


でも…いろいろ食べたい欲張りなミモロ。そこで選んだのが、鯖寿司といなり寿司、そしてだし巻きがセットされたお弁当972円です。
「次は、これ食べよう~」と。

袋に入れてもらって、「早くおうちで食べようね~」と。


「大徳寺 さいき家」のお弁当は、京都駅でも購入できるようになったそう。「東京に帰るときに、お弁当買えるんだ~」とミモロ。
東京のお友達に教えてあげたい情報です。


*「大徳寺 さいき家」の詳しい情報はホームページで


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おうちごはんにおすすめ。毎週土曜日、聖護院のそばの特設テントで行われる食肉卸専門店の特売「ひろめ市」。

2021-05-23 | グルメ

「あ、やってる~」とミモロが訪れたのは、聖護院門跡のそばにある肉料理で知られる「はふう」の隣の駐車場です。

ここでは、毎週土曜日の10時から夕方まで、上質のお肉の特売のテントがでるのです。


極上の近江牛をはじめ、和牛、国産豚などや、それらを特製タレなどに漬け、すぐに焼いて食べられる品など、おうちごはんにぴったりの品時味が、お手頃価格で販売されます。


この特設テントは、肉料理の「はふう」に品を納める「ひろめ会総本店」のもので、その精肉所は、「はふう」のビルの2階にあります。
 
京都の特選牛、豚専門食肉業務用卸専門店の「ひろめ会総本店」は、大正14年創業で、京都の有名レストランや料理店を顧客にするお店です。
通常も2階のお店で購入することも可能ですが、土曜日は、特にお値打ちの品々が多数用意されるのです。

ミモロは、そのお店の直営店ともいえる「肉専科 はふう」には、よくランチに行ったり…「すごく美味しいんだよね~」と。

さて、22日の土曜日のお昼に到着したミモロ。「あの~お肉買えますか?」とテントで…
 

そばのお肉の写真の上には、すでに「完売」を示す紙が貼られています。「う~もう売り切れなのかな?」と心配そう。


「大丈夫ですよ~まだあります~」とクーラーボックスを開けると、そこにパックされたお肉がいろいろ。
 
「どれにしようかな~」と、どれも美味しそうで迷うミモロです。

「これなんかおすすめです」とお店の方がおすすめくださったのは、「近江牛のバンゴン」というちょっと厚切りのカルビで、焼いてピンクの岩塩で頂くとすごく美味しいのだそう。200g入りで1500円。


またリーズナブルな米国産のビーフのものも。


「う~ハンバーグもあるんだ~」そう、近江牛のハンバーグは2個入りで900円。冷凍されているので、自然解凍してフライパンで焼けば美味しいハンバーグの出来上がり。


コロナ禍になって始められた「ひろめ市」。商品には、「農家応援商品」と飲食店の営業規制で、需要が減少した農家を支援する品々も。
次第に知られるようになって、昼頃には、売り切れの品が続出。木曜日から商品の取り置き予約も可能になりました。
「予約して、土曜日に取りに行けばいいんだって~」

「また、買いに来ま~す」と手を振るミモロ。「またいらしてくださいね~」と、「ひろめ会総本店」の方と「はふう」のシェフに見送られテントを後に…


まとめ買いする人も多いそう。「今度は、もっと早く行こう~」

*「ひろめ市」京都市左京区聖護院山王町8番  予約などの☎は075-751-0733(ひろめ会総本店)毎週土曜日10:00~夕方


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雨上がりの久しぶりのお散歩。高野川は、今も激流。

2021-05-22 | 京都

「あ~亀ちゃんが…がんばって~」とミモロが応援するのは、高野川にある飛び石の亀石です。


このところ、ずっと雨だった京都。昨日も激しい雨に見舞われました。

鴨川に注ぐ大原方向から流れる高野川も、その水量を増やし、川岸の歩道エリアまで迫る勢いに…。

ゴーゴーと激しい水音を轟かせる川…いつもの穏やかな流れが一変した荒々しい姿です。

さて、翌日は、久しぶりに雨が上がり、傘なしでお散歩できるようになりました。

それを待ちかねたように、出かけた高野川。

「昨日より、随分水量少なくなったけど、まだ結構激しく流れてるね~」と御蔭橋の上から川を見つめます。

ゴーゴーとまだ激しい水音…それ以上、川に近づいちゃダメよ~。「うん」

そういいながら、じっと川を見つめます。


「お魚大丈夫かな?」と、激しい流れにここに住む魚たちを思うミモロです。

緊張をもたらす激しい流れ…でも岸には、可憐な花が、雨に濡れながら咲いています。

「なんのお花?」と首をかしげるミモロ。名前は知らないけど、その姿にニッコリ。小さな花がミモロの緊張を解いてくれるよう。


昨日の激しい雨は、京都には大きな被害はもたらさなかったものの、その激しさを示す痕跡は、太い流木に表われています。
「どこから来たんだろう?」


「あれ?ない…」とミモロが立ち尽くしたのは、いつもなら、対岸に渡る飛び石がある地点です。

対岸への飛び石は、亀の形で、ミモロのその背中をピョンピョンと飛んでいくのが楽しいのですが「それがない…」と。

この飛び石は、実は、川の流れをセーブする働きをもった石でもあります。だからこういう激流の時に、その働きを果たしていることに。

激しい川の流れを体を張って、抑える亀の姿。「がんばって~亀さん…」と応援するミモロなのでした。


橋のたもとには、サギが朝食中のよう…キョロキョロと流れを見つめて、時折、首を水へ。


「わ~まだ比叡山の方向に霧がかかってる~まだ雨降るのかな…」


比叡山の南側の比叡平に住むお友達…朝は霧に包まれることが多いと話していました。

山にしみ込んだ水は、雨が止んでも、川の流れを激しくしています。
まだまだ梅雨は続きそう…ミモロのおでかけもなかなかしにく状況に…。
今は、緊急事態宣言中。このまま延長されそうな状況です。

「まぁ、今日はお洗濯しよう~」と、久しぶりのお散歩を楽しんだミモロでした。


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