秋の七草の一つの花です。夏から秋にかけて咲いています。牛久自然観察の森でも咲き始めていました。長い茎の先に黄色い小さな花をいっぱい咲かせます。里山の道端でよく見かけます。学名は「Patrinia scabiosaefolia」で、オミナエシ科、オミナエシ属の多年草です。オトコエシ(男郎花)は、草全体がオミナエシより大きく、白色の花で、凛として見えますので、これに対して淡黄色の花をつけて、やわらかい感じがすることから和名の「女郎花」の名がついているようです。写真は8月12日に牛久自然観察の森で撮影しました。秋の七草については、前述のクズを見てください。
秋の七草の一つの葛の花です。関東地方では8月の初め頃から咲き始めています。道端や里山に自生する葛の蔓を見つけたら、花を探してみましょう。きっと美しい房状の花を見つけることができます。学名は「Pueraria lobata」で、マメ科クズ属の多年草です。写真のように淡紫色の花が多いですが、白色の花もあります。根茎は葛根と言われ、葛粉として葛餅などの食材に使われる他、葛根湯などの漢方としても使用されています。この植物は、根が非常に深く、繁茂してしまうとその除去には大変だと言われます。この性質を利用して、砂漠化する地域の緑地化・砂漠化防止のための研究もされたことがあります。写真は8月12日に牛久自然観察の森で撮影しました。「キキョウ」の説明の中で既に書きましたが、「秋の七草」を詠った山上憶良の歌を思い出してください。「萩の花 尾花葛花 撫子が花 をみなへし また藤袴 朝顔が花」でしたね。これまでに、萩の花、葛花、撫子の花、朝顔(キキョウ)の花を掲載しました。残ったものもできるだけ撮影して掲載します。