とても涼しそうな花を見つけました。遠くから見るといかにも白鷺が飛んでいるような錯覚を覚える花です。花穂の白く長い苞がいかにも白鷺が飛んでいる翼のように見えるため、これが和名になっているようです。水辺に咲く花で、初夏から秋まで長い間咲きます。北米南東部地方が原産で、学名「Rhynchospora colorata」、カヤツリグサ科、ディクロメナ属の多年草です。地中に根茎が伸びて繁殖する植物です。園芸店では、別名「スターグラス」「シラサギスゲ」等としても出ていることがあります。涼感あふれる花で夏の観賞用の花として最近広まっているようです。水生植物のコーナーなどで売られていますので、生育条件を満たすように水の管理をすると花を楽しめると思います。写真は8月18日に花木センターで撮影しました。
園芸店では「サマーキャンドル」「クロサンドラ」等の英語名で売られているものがあります。緑色の濃い艶のある葉にオレンジ色をした花が次から次へ咲いてきて、ろうそくに灯りがついたように見えます。「サマーキャンドル」の名前の意味がよくわかる花です。南インドやスリランカ地域が原産で、学名は「Crossandra infundibuliformis」、キツネノマゴ科クロサンドラ属の常緑低木です。花期が長く6月頃から10月頃まで咲いています。最近は鉢植えにしたものが園芸店で売られており、室内で楽しむ人も多いようですが、太陽光を好みますので、日当たりの良いところで鑑賞しましょう。
アヅキ(小豆)は餅やお菓子の餡などとしても使われており、殆どの人は食べたことがあると思います。そのアヅキ(小豆)の花です。赤飯はもともと既述した赤米を使ったものを言ったようですが、最近はアヅキ(小豆)やササゲを白米とともに炊いたものを言うようになっています。それほど食卓で毎日のように見かける食材です。我が国では北海道、丹波、備中が3大産地といわれています。写真は通りがかった農家の畑に咲いていたものを8月27日に撮影しました。花の色は淡い黄白色です。前掲のササゲと比較してご覧下さい。
夏の食卓でササゲの若莢のゆでたものなどを見かけます。そのササゲの花です。農家の畑で8月6日に撮影しました。エチオピア地域が原産と言われ、学名は「Vigna unguiculata L.」で、マメ科ササゲ属の一年草です。豆として収穫したものは、赤飯などとして使用されています。アヅキは煮ると直ぐ煮豆の形が潰れるのにこのササゲは熱に強いので形が潰れないことから、赤飯にしてもまめの形が綺麗に残るために好まれます。写真は豆が大きくなった頃に撮影しているため、わかりにくいですが、若莢は先端が跳ね上がったように見えます。これが物を捧げる際の手の形に煮ていることから和名になったとの説があります。写真の品種は畑に畝状に植えられており、蔓が延びていませんが、蔓が延びて高く成長するタイプもあります。とても多くの栽培品種があるので地方によっては写真と異なるものもあるかもしれません。
生姜の仲間で、園芸種として夏に綺麗な花を咲かせます。最近園芸店でも白、ピンクなど多彩な色のクルクマが販売されています。マレー半島地域が原産で学名は「Curcuma petiolata」、ショウガ科、クルクマ属の多年草です。英語名は「Gueen Lily」と呼ばれ品格のある花です。「Crucuma」はショウガ科ウコン属を総称して呼ばれることがあります。我が国でウコンと呼ばれるものはほぼ3種類に分けられるそうです。春にピンクの花を咲かせる「春ウコン」、秋に白い花を咲かせる「秋ウコン」と根茎を切ると薄い紫をしている「紫ウコン」の3種類です。園芸用のクルクマは、栽培されているウコンとほぼ同一とされるものもあります。ウコンは根の部分を干して粉にしたものを漢方などにも使用されています。秋ウコン、春ウコンなどによって効能は異なるようで、秋ウコンは肝機能の改善に効果があるとされてお茶にして飲んだりする方も多いようです。またカレーに入れるターメリックもウコンの根から採取した粉です。この植物は寒さに弱いので、気温が10℃以下にならないように冬場は室内で鑑賞すると良いとされます。写真は8月18日に花木センターで撮影しました。
珍しい花です。和名は「ネコノヒゲ」ですが、別名を「クミスクチン」と言います。これはマレー語で「猫のヒゲ」と言う意味だそうで、花を見るとまさに長い雄しべと雌しべが突出しており、猫の髭のように見えます。インドやマレーシアなどが原産と言われ、学名は「Orthosiphon aristatus」で、シソ科、ネコノヒゲ属の多年草(宿根)です。この植物は薬効があり、沖縄などで薬草として栽培され、クミスクチン茶などとして販売されています。写真のように白い花が多いですが、薄紫色をした花もあると記述されていました。とても綺麗な花で、温暖な地域では6月頃から11月頃までと花期も比較的長い花です。最近関東地方の園芸店でも見かけるようになりました。写真は8月18日に花木センターで撮影しました。