夏休みに美野里の花木センターへ行きました。そこにいろいろ珍しい花が咲いていました。暑い夏に涼しそうな花を咲かせるサギソウです。本州・九州及び朝鮮半島・中国にも分布します。学名は「Habenaria radiata」で、ラン科、ミズトンボ属の多年草(球根)です。水辺や湿地に生育するようです。茎がスーッと20cm程度上に伸びてそこに白い鷺に似た綺麗な花が2~3輪咲きます。花弁は3枚ですが、両サイドの花弁は大きくて先端がぎざぎざして鳥の羽の先端のようになっています。写真で見るとおり、まさに鷺が羽を広げているように見えますね。とても美しい花でしばらく見とれてしまいます。写真は美野里花木センターで8月17日に撮影しました。この花には、花冠の基部に後方に伸びた部分がありますが、これを距と言うそうです。ここには虫を呼ぶ蜜が溜まっているようです。可憐なこの花もしっかり繁殖を考えていますね。
残暑は厳しいですが、植物の世界はしっかり秋に向って準備が進んでいます。花とは違いますがもう一つ栗を紹介します。夏も終わりに近づき、秋の味覚の代表であるクリの実がだんだん大きくなっていました。10月頃にはこのイガグリが割れてこげ茶色の美味しい実が採れます。写真は8月19日に近所の畑で実っているものを撮影しました。クリご飯が食べたくなりますね。