夏の道端や庭などに何処にでも生えているスベリヒユに似ていますが、花が大きく(直径約2~3cm)て綺麗です。学名は「Portulaca oleracea」で、スベリヒユ科、スベリヒユ(ポーチュラカ)属の多年草です。葉も茎も多肉質でもともと熱帯で生育しているため、乾燥に強いだろうと思われます。暑い夏にコンクリートの隙間から映えているものもありますね。このスベリヒユの同属で、花が大きいものをポーチュラカ(別名:花滑りヒユ)と呼んでいます。花の色は白、ピンク、オレンジ、赤、黄色などがあります。マツバボタンも同属で似ていますが、ポーチュラカの方が葉が楕円形で広いので違いがわかります。写真は8月18日に撮影しました。スベリヒユなどには薬効があると言われていますので、このポーチュラカも同様の効能があるのかもしれませんね。
8月になって野原のあちこちで純白の花を咲かせています。テッポウユリ(鉄砲百合)かと思いよく観察すると、葉の幅が小さくて匂いも殆どしません。タカサゴユリ(高砂百合)と葉がそっくりですが、花筒の根元の外側が褐色色になっていますからこれとも違う。図鑑を調べて見ると、テッポウユリとタカサゴユリの交配種で園芸用に作られたものが繁殖していると記述されています。学名は「Lilium x formolongo」で、ユリ科、ユリ属の多年草(球根)です。もともと台湾原産のタカサゴユリと沖縄などに分布するテッポウユリ(別名:琉球ユリ)を園芸用に交配して販売されて、各地に広まっているようです。このユリは草丈も高いものは1.5m程度にもなり、花後に種子が風によって飛ばされて繁殖する植物(風媒花)です。繁殖力が強いので、土手や野原などにも咲いています。花はテッポウユリそっくりですが、やや小振りでしょうか。写真は8月19日に近くの菜園で咲いていたものを撮影しました。