天気晴朗なれど、風強し。
週明けから、強風に見舞われる日々が続いている。
そんな中、昨日(7日)は、家人と明治座へ『春日局』を観劇に。
私の観劇歴は、結構、長いと思っている。
それでも、上演内容が合わない・・・というか、嗜好が偏っているため、訪れる劇場は、ほとんど決まっている・・・という訳で、この『明治座』は、初来場となった。
『春日局』と言えば、某国営放送の大河ドラマにもなって、過去、帝劇でも上演されたという。
今回は、高島礼子さんの主演。
花道近くの席だったので、美しい高島さんの佇まいをまじかで、見ることができた。
綺麗な女優さんだと思う(これは、たぶん私好みのお顔なんだな。この女優さん)・・・。
対立するお江与の方に、一路真輝さん。品格のあるお江与を余すところなく演じていた。
・・・で・・・。(←感想。可もなく・・・。)
ただ、それだけ。
すみません。劇評になっていませんね・・・。
たぶん、この劇場で、上演される作品は、娯楽中の娯楽なのだろうと思う。
確かに、演劇は、娯楽でいいのである。
上演中の飲食は、特に、禁止されていないし、座席での飲食もおおっぴらに認めたられていて、居心地は、このうえなし。
劇場の職員が、鵜の目鷹の目で、食べちゃダメ、写真撮っちゃダメと観客に、上から目線で、注意するようなこともない。
お芝居をみて、楽しんで行ってくださいね・・・という緩い雰囲気。
だから、上演作品に芸術性だとか、そんな些細なことを求めてはいけないのかもしれない。
それは重々、承知の上だ。承知の上だが・・・。
ほぼ10分おきくらいの場面転換。場面転換中に(たぶん)奈良岡朋子さん(さんだと思うけれど)のナレーションで、物語が展開していく。
とにかく、場面展開が、多すぎて、肝心のストーリー、エピソードが、繋がっていかず、キレギレの細切れ、大道具のセッティングのため、芝居中に、次の場面のためのセットの組まれる音がする。
それが、10分おき・・・。場面場面での話の展開なのだけど、観客は、春日局・・・こと、おふくの物語が見たいのである。
場面(セット)が見たい訳じゃない。
途中で、眠たくなった。
御年88歳の石井ふく子氏のそれなりの昔風の演出。斬新な演出になれた身にとっては、痛い。
脚本は、長科白(セリフ)のお好きな?重鎮・橋田壽賀子先生である。
私個人的には、この方のセリフ回しは、好きじゃないので。
これもかなり痛い。
それでも、新春の劇場での雰囲気は、おおいに楽しめた。