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テレビ・ドラマの国から~『HERO』 : 久利生公平 ≠ キムタク?

2015-01-15 22:51:36 | Weblog

昼頃から本降りの雨。久々に、空気が潤って、呼吸がラク・・・?


テレビ・ドラマ廃人になって、久しい。

何が楽しいかって・・・。
お勤めをしていた頃は、週末の金曜日には、食材を買い込んで、好きなものを作って、ビールなんぞのみながら、録溜めておいたテレビ・ドラマを、見るのがこのうえもない極上な日々だった。
辛い?お勤めを5日間・・・耐えがたきを耐え、忍びがたきを忍び・・・そして、わずか2日の週末を心置きなく過ごすのがこの上もない楽しみだった・・・。
今は、その難行苦行からは、解放されたものの・・・することがない。

だから、撮溜めておいたテレビ・ドラマばかりみているテレビ・ドラマ廃人と化した。


去年の夏から秋にかけて、フジテレビでオンエアされた『HERO』を今頃、見ている。
木村拓哉さん演じる検事ドラマだ。犯罪モノは、どちらかと言えば、刑事か、弁護士・・・のドラマが多い。あと監察医とか、鑑識官は、この頃のブームかな・・・?と思うけれど、検事・・・ってそれ程、ないような気がする。高木彬光氏の著作『検事 霧島三郎』くらい・・・しか思い当たらないのだけれど、コレは、私の狭隘な読書のせいで、他に知らないだけである。

たしかに・・・キムタク演じる久利生公平は、ヒーローだろう。

司法関係の国家公務員でありながら、あの砕けた服装・・・たぶん、あり得ない。

実際に存在する中卒で、司法試験に受かった検事をモデルにしているらしいけれど。

ドラマが作り上げたヒーローに違いない。

現実には、1案件に対して、あれ程、綿密な調査は、たぶん無理だろう。仕事もこなせず、無能な検事という評価でお終いだ。ヒーローどころか落ちこぼれだろう。
警察、刑事、弁護士・・・正義の味方は、テレビにだけ登場する幻のヒーローなのだ。

初回の放送から、かなり年数が経っての続編だけれど、あの年齢で、昔とあまり変わっていないキムタクのヴィジュアルは、努力賞ものかもしれない。
実年齢は、オジさん・・・と呼んでもたぶん、差支えない年齢だと思うけれど。
但し、やはり、時の流れは、残酷である。
前作のはじけるような?若さは、無くなっているのに、言葉遣いは、ヤンキー?のまま。時の流れの中で、オトナの礼節は得られなかったようだ。そのあたりが少し残念かも?

演劇的手法で繰り広げられる検察庁城西支部。クセのある検事と事務官達。
やはり、小日向文世、八嶋智人の演技が光る・・・というより、この人達がいなければ、このドラマは、成立しないんじゃないか・・・と思えるくらいだ。

それにつけても・・・。最終回のキムタクの法廷での黒い衣装は、秀逸だった。

格好良すぎる。

あの検事姿を見るだけでも、このドラマは、価値がありそうである。