友々素敵

人はなぜ生きるのか。それは生きているから。生きていることは素敵なことなのです。

小泉議員の質問に思う

2009年11月19日 22時25分43秒 | Weblog
 我が家では4ヶ月のなる孫娘が美人なのか否かで論議が高まっているけれど、今日の国会では予算委員会で自民党・公明党の欠席のまま法案が可決されたそうだ。やはり、民主党は自民党の生まれ変わりだったのか、そう思った。自民党政権では論議も充分に行なわないうちに強行採決が行なわれ、政治不信を膨れ上がることになった。それがつい2ヶ月前まで行なわれていた国会運営だったのに、民主党も同じ轍を踏もうとしている。

 民主党政権が誕生して2ヶ月余り、閣内一致が難しかったり、ギクシャクすることは多々ある。鳩山首相の発言も微妙にブレが生じていたり、大臣が閣僚に振り回されていたり、そりゃー出来たばかりの政権だからうまくいかないことはあっても仕方ないことだと思う。いやむしろ、1枚岩でないところが民主党政権のよいところだと思っている。右向け右となるようなあり方こそ、私はもっとも嫌なことだ。

 いろんな人がいていいし、いろんな考え方があっていい。それではバラバラではないかと言うけれど、バラバラでいいのだと私は思っている。だから今日のように、民主党が自民党と同じ強行採決に踏み切ったことは納得できない。どんなに時間がかかっても、やれる限りの時間をかけて審議して欲しかった。それが自民党と民主党の違いなのだと示して欲しかった。バラバラであることを恐れる人は基本的に人間を信用していない人だ。

 学校教育でも、整然と行なうことが教育だと思っている人が多いけれど、私はバラバラで何が悪いのか分らない。無秩序であるのに、次第に秩序が生まれてくる、それこそが教育だと思っている。その1歩を乗り越えるにはかなりの時間がかかるのかもしれないが、時間を惜しんでどうするというのだろう。効率なんてものは本当はみんなが納得して初めていきるものだと思う。民主党の本質がバラバラにあるなら、私はぜひそうあり続けて欲しいと思う。今日のような強行採決に対して、自民党ではなく民主党の内部から批判が出ないようなら、民主党は自民党と同じ道を歩むことになるのではないだろうか。

 今朝のフジテレビで、小泉純一郎元首相の次男が質問に立っていたのを報道していた。確か28歳だと思うけれど、なかなか堂々としていた。天下りについて質問していたけれど、それであなたは天下りをどう思っているのかと、不思議に思った。私は議員の時、質問に立つのは、自分はこう思うからこれはダメだとか、こうするのが住民のためではないのか、そういう立場で行なった。質問するために質問するのであってはならない。

 小泉議員の発言を聞いていると、彼自身は天下りはダメだと思っているようだ。そうであれば、天下りで支えられてきた自民党の政治はダメだということになるはずだ。1歩でも2歩でも自分の理想とする社会に向かわせるために、その論議をするための質問でなくてはならないと思う。小泉議員のような若者に質問の機会を与えた自民党は度量があると思っていたら、質問できる議員が今の自民党にはいないという。
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