友々素敵

人はなぜ生きるのか。それは生きているから。生きていることは素敵なことなのです。

どっちもどっちじゃーやりきれない

2009年11月07日 18時48分22秒 | Weblog
 昨日、4ヶ月の孫を抱っこしながらテレビの国会中継を見たけれど、なんと言うことだろう、全く変わらない光景にガッカリした。自民党と民主党の攻守が変わっただけで、以前と同じ光景を見せられるとは思わなかった。最前列に座るのは各党の予算委員会の理事だと思うけれど、これまでの自民党の議員もひどかったけれど、民主党の議員も品位がない。自民党の議員が小沢事務所の経理について質問をしていると、「質問になっていない」と委員長に発言の停止を求めて詰め寄る姿はこれまでの自民党と同じだ。

 自民党が数の力でゴリ押しにしてきた。それで野党は発言を遮られてきたのだから、民主党政権になった今では「トコトン発言させますよ」というのが本来の姿ではないのか。それを自民党と同じように、くだらない野次ばかり飛ばし、挙句の果てに発言を封じ込めようとは、あきれ果てる。権力を持つ者は自分に都合の悪いことは全て押さえ込む典型的な姿だ。それに民主党は、議員同士の議論を徹底的に行なうことで議会の民主化を図るとしてきたのではないか。どんな質問であってもとにかく聞き、そして反論するのがスジであろう。

 自民党の代表格の舛添要一議員の方が堂々としていた。同党の質問者にアドバイスはしても、野次ったり民主党議員を非難するような行動はしない。質問者の一つひとつに過剰に反応し、圧力をかける民主党議員に、これでは国民は後押しをしないだろう。権力を握るとこんなにも変わってしまうのかということが他にもある。自民党政権時代に外務省の「機密費」が問題になったが、民主党は国会で非透明性を非難していたのに、政権に着いた今は公開しないと言う。

 「機密費」は報償費とも呼ばれ、支出に対して領収書が不要のもの。北海道警察だったか、報償費で裏金を積み立てていたのではなかったか。自治体や公共機関でもっとも裏金作りがし易い金と言われている。「公開しない」と発言した平野官房長官がかかわる内閣官房報償費は年間14臆円といわれている。外務省の報償費は年間50臆円もある。民主党が自民党と異なる点は、透明性にあるはずだ。全てのことを国民の前に明らかにする姿勢がなければ、自民党と何らも変わらない。政策的に大きな違いのない自民党と民主党だけれど、政治手法の透明度は圧倒的に民主党が高いと思っている国民のためにも、民主党はあらゆることを国民の前に公開して欲しいと思う。

 アメリカで最も大きな陸軍基地で、銃の乱射事件が起きた。犯人は軍医だという。基地はイラクやアフガニスタンに軍隊を送る中核にあるという。兵士の中には2度3度と戦場へ出かけた者もいるそうだ。凄惨な戦闘の現場から帰還した兵士の心を癒す任務に当たっていた軍医であった。名前から察すると中東の出身かもしれないが、それにしてもなぜ、こんな乱射事件を起こしたのだろう。昔、ベトナム帰還兵の話を読んだことがある。毎日が殺し合いである。いかに殺すか、そればかりを考えている。だから正常な精神ではおられない。私たちが想像する以上に極限の世界のようだ。

 オバマ大統領は「アフガン戦争は不可欠な戦争」と増派を主張している。馬鹿げたことだ。どうして権力者は「命」を物のように扱うのだろう。
コメント
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