友々素敵

人はなぜ生きるのか。それは生きているから。生きていることは素敵なことなのです。

入院した姉を見舞う

2013年12月15日 18時53分38秒 | Weblog

 入院した姉を見舞いに行って来た。色も白くなり、顔付きも穏やかになっていた。「どう?」と声をかけると、「なんにもやることがないから退屈」と言う。「腰の痛みはなくなったの?」と聞けば、「鈍痛があるが、先生は一度も診に来ない」と答える。「2階の病室には来なくても、1階で診察してもらうのでしょう」と言えば、「そうかねえー、先生は見たことがないねえ」と不満そうだ。

 昼食前の体操の時間になって、病室の皆さんは看護士さんに付き添われてあるいは自力で車椅子に乗って、中央の広間に集まる。姉もカミさんに支えられて車椅子に乗り、広間へと向かう。看護士さんが「自分で車椅子を動かせるのを見せてあげたら」と声をかけると、姉は輪を回して見せた。結構何でも出来るようだ。だからかも知れないが、「家に帰ってもいいじゃーない」と駄々をこねる。

 姪っ子が「帰ってどうするの。車椅子で動けても、料理も掃除も洗濯も出来ないわよ。ウチにもおばあさんとおじいさんがいるから、私は毎日行くわけにいかないの。ここに居てくれれば、こうして少しでも顔を出せるからね」と言うけれど、姉は不審そうな目で姪っ子を見ている。老人のひとり暮らしは、私の住むマンションでも増えてきた。ひとりで何でも出来る間はよいけれど、姉のように動けなくなると、そういう老人を受け入れてくれる施設は少ない。

 姉の食事を確認して、私たちも病院を後にした。道路沿いに外食産業の店はいくつかあるけれど、最近の私は食が細い。食べたいものがない。どこへ入ろうかと探していると、モスバーガーがあった。大学生になった孫娘とは、モスに行って書店に寄るのがデートコースだった。私はモスのハンバーガーが好きだけれど、ひとりでは行けないし注文も出来ない。カミさんとふたりで行って注文できるのか不安だったけれど、この店は全員が高校生らしい女性たちで、何も知らないジジババにも慌てず対応してくれた。

 店内は親子連れが多かった。高校生らしい子どもと一緒のお母さんが3人いたけれど、3人とも高校生と変わらないフアッションで、短パンとミニスカート姿だった。男の子3人のお母さんは雑誌を読んでいて会話はなかった。女の子とふたりのお母さんはまるで友だち同士のようだった。もう一組の親子はみんなケイタイに夢中だった。そうこうしていると一組の老夫婦が入ってきた。私たちと同じパン世代のようだった。

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