友々素敵

人はなぜ生きるのか。それは生きているから。生きていることは素敵なことなのです。

人生はこれから

2013年12月02日 18時01分39秒 | Weblog

 もう5時過ぎると真っ暗だ。陽が落ちるのが早い。昨日は暗くなるまで作業が続き、家に帰っても何もする気になれなかった。井戸掘りの道具を、水圧を利用するものに換えて掘ってみたがうまくいかなかった。「無駄も仕事のうち」と先輩は言うけれど、なぜか無駄ばかりしているような気がする。あれがダメならこれでと、道具や方法を変えることは大事だと思う。いつまでもダメなことを続けることは愚かだ。けれどもなぜかスッキリしない。

 私たちが2ヶ所掘って、「どうにもドロ層が続いていてこれ以上掘れません」と放り出したところで、井戸掘り専門業者が来て、あっという間に掘っていったという話を聞くと、私たちの技術の未熟さと知恵のなさに愕然とする。経験がないから仕方ないとばかり言うのは逃げだ。ドロ層で水はたっぷりあるのに、汲み上げることが出来なかったのはどこに原因があるのだろう。今回も同じ轍を踏みそうな気がする。

 昨夜、大学生の孫娘から電話がかかってきて、「どうしよう」と言う。何事かと思ったら、どうしようもない気持ちをどこかにぶちまけたかったようだ。「整理ができない」とか「部屋がグチャグチャ」とか「家事を手伝わない」とか、非難を受けることが多い孫娘は昨日、余りに陽気な天候に恵まれ、汚名返上とばかりに溜まっていた家中の洗濯物を一気に洗って干した。ルンルン気分でバイトに出かけ、帰ってきたところ、洗濯物は雨に濡れてびしょびしょになっていた。

 「今日こそは」という彼女の善意は、無残にも打ち砕かれてしまった。泣きたくなって祖母のところに電話してきたというわけだ。「人生はそんなものよ。いい時もあれば、無駄になってしまう時もあるの。あなたが努力したことは別の形で必ず報われるから、諦めてサッサと洗い直しなさい。ええ、ママちゃんだってそんなこと何度もあったわよ。嫌なことは忘れて、楽しいことだけ考えなさい。その方が人生は楽しいわよ」。カミさんの説得がどこまで届いたか分からないけれど、前向きに生きていって欲しいと思う。

 突然の雨はどうしようもないけれど、人はいつも試練に見舞われる。その時、どのように受け止めて乗り越えるかで、その人の人柄が作られていく。いつまでも明るく元気な女性であって欲しい。人生はこれからだよ。

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