“クリスマス イヴ”に特別な思いを抱くような歳ではなくなってしまった。昨日は長女の家で、クリスマス会が開かれた。ダンナの父親はこの日に、「芋煮会」をしたいと随分前から希望されていたし、母親も4歳の孫娘に寿司ネタのタマゴ焼きを切らせたいと言っていた。ダンナは孫娘が好きな「回転寿司」を手作りして、みんなに振舞いたいと計画していた。4歳の孫娘はすっかりホスト役に徹していて、コップや皿を並べ、箸やスプーンを置いて回っていた。
「いらっしゃいませ」とおすましで言う。「今日はよくいらっしゃいました。これからクリスマス会を開きます。寒い人はストーヴをつけてください。暑い人はストーヴを消してください。向こうにクリスマス(ツリー)がありますが、倒さないように注意してください。今日は、楽しんでください。プレゼントもあります。ケーキもあります。クリスマス会なので、歌は歌いません。これから始めます。カンパイ!」とマイクを持ってごあいさつをする。
「誰が教えたわけでもないのに、こんなに出来るのは天才じゃーないかと思ってしまう」とダンナは親バカぶりを発揮する。嬉しくて仕方ないのだろう。「天才はなかなか報われないよ」と私が冷やかすと、「天才を商才に変えた人もいます」と反論されてしまった。子どもの成長は実に早い。孫娘はどんどん賢くなっていくように思うのは、ジジババも同じだ。ダンナの企画で、モチつきも行ない、てんこ盛りのクリスマス会だった。
私はまた、いつの間にか飲みすぎて、回転寿司の途中から眠ってしまった。ビールにワイン、芋煮、インド料理のタンドリーチキン、ローストチキン、ダンナの父親が作った漬物、京都土産の漬物、寿司、ケーキなど本当にいろいろあったのに、最近は余り食べられない。飲むと眠気に襲われる。こんなクリスマス会が何年続けられるのだろう。招待する側から招待される側となり、気持ちも楽になった。飲んで食べて、歌ったり、ありがたいことだとつくづく思う。