通勤や通学のみなさんには気の毒だけれど、「ホワイト・バレンタイン」って、とてもロマンチックな響きだ。今は止んでいるけれど、朝から雪は深々と降り続いた。暖かい部屋の中から眺めていると、まるで愛が積もっていくような錯覚を抱いてしまう。今年は雪が降らないと言っていたのに、先週に引き続いて今週も雪降りである。子どもたちは大喜びだが、小学校からは「校庭に出ないように」と先生のアナウンスの声が聞こえてくる。
昨日、マンションの修理点検で回っていたら、小学校の高学年の女の子たちがたくさんいた。4・5人でグループを作って、マンションの中をあちこちしている。手には大きな紙袋を持っている。顔は嬉しくって仕方がないというように輝いている。ワイワイ、おしゃべりも盛んだ。バレンタインチョコを手渡すために、男の子の家を回っているのだ。笑い声も、おしゃべりの声も、明るく甲高く楽しそうだ。
そういえば、バレンタインチョコと最近は縁がない。仙台に住む次女が「会津若松で見つけた珍しいチョコだよ」と地酒チョコを贈ってきた。長女とふたりの孫娘からは、「ベルギーの有名なチョコ」をもらった。カミさんはふたりの娘婿に贈るついでに私も加えてくれる。義理チョコも頂けない人もいるのだからと感謝している。愛の告白といったロマンチックなものよりも年中行事のひとつとして定着してきたと思うのも、若い人のようにドキドキすることがなくなったせいだろう。
友だちがブログにこんなことを書いていた。「お気に入りの女性からチョコを頂いたら、『チョコよりも君がいい』と応えるが‥。ちょっとダサイ発想かな?」。そこで、短歌を作ってみた。
チョコよりも君がいいとジジイ言う うらやましくもねたましくもや
チョコよりも君がいいとジジイ言う いずこも同じ2月14日
我もまたチョコよりも君がいいと言い 馬鹿みたいねと鼻笑われる
明日は、9回目の『60歳の集い』を行なうので、ブログを休みます。