夜中に腹が猛烈に痛くなった。腹痛で死んだという話はあまり聞いたことがない。変人の私だからなのかと思った。それにしても困った。7月3日に上野千鶴子さんを、9月24日に姜尚中さんを市民講座の講師に招く。それまでは生かしておいてくださいと神様に頼んであった。それが済めばいつ死を与えてくださってもかまいません。それでも1年か2年は遊ばせてくださいと図々しくお願いしていた。
やるべきことはやった。ただ、会いたい人がいる。もし、手が動くなら最後にもう一度絵も描いてみたい。それなのに今晩が最後になると、まだ身辺整理が出来ていないから、恥ずかしいものが出てくる。腹痛はことの始まりで、これからどんどん変化し、最後は心臓停止かと想像する。ダメだ、これ以上寝ていられない。トイレに行こう。時計を見ると午前2時を回っている。そうか、今日はエイプリルフールか。
明日は絶好の花見日和という。私たちは毎年、岩倉市の五条川の一角で「桜の宴」を行っている。誰が参加するのか、買い物のリストと役割分担を話していた時、ひとりのケイタイが大きく震え、「地震です。地震です」と叫ぶ。すると打ち合わせをしていた人たちのケイタイが一斉に「地震です。地震です」と叫ぶ。それから3秒後、12階の我が家はゆっくり揺れ出した。「慌てないで。この後、揺れが大きくなるとマズイ」。次の揺れを待つ。
30秒以上経て、揺れは収まった。ケイタイを見ると「和歌山県沖で地震発生」とある。とうとう南海沖地震が始まった。これは第1波で、次はもっと大きな地震が来る。「明日の桜の宴は取り止めですか?」の声。「バカなことを言っちゃいかん。ゆらゆら揺れる桜を眺めるも風流なもの」。「えっ、それなら毎年ほろ酔いで、風流な花見を楽しんでいます」。そうか、今日はエイプリルフールか。
そんな訳で、明日のブログは休みます。これは本当です。