友々素敵

人はなぜ生きるのか。それは生きているから。生きていることは素敵なことなのです。

オバマさんと安倍さん

2016年04月23日 17時33分45秒 | Weblog

 アメリカのオバマ大統領が、5月の伊勢志摩サミットに合わせて広島を訪問すると新聞に載っていた。「遅い!」と思うが、行かないよりはましだ。アメリカには原爆投下で戦争を早く終息できたと言う人が大勢いる。日本に「先の大戦はアジア解放の戦いだった」と言う人がいるのと同じだ。どんな戦争でもあった方がよかったものなどひとつもない。

 オバマさんは大統領に就任した2009年、チェコのプラハで核廃絶を訴える演説を行い、ノーベル平和賞を授与された。けれども核廃絶に向けて何も出来なかった。「被爆地を訪問できれば光栄」と言っていたのに行くことはなかった。「チェンジ」を合言葉に多くの人が彼に期待したしたのに、全く自己保身の政治家でしかなかった。

 アメリカの大統領は大きな権限を持っている。たとえ議会が反対しても、絶対的な国民の支持を後ろ盾に信念を貫いて欲しかったけれど、それは幻想だった。政治はそういうものなのかも知れない。アメリカの貧しい人々のために戦うことも、心に深い傷が負った兵士がいるのに戦争を終結させることも、要するに新しいことは何も出来なかった。

 安倍首相がやっと熊本を訪れた。本当は被災直後の16日に行く予定だったが、さらに大きな地震が起きたので延期になった。直後ならかなり人気回復になったはずだから無念だろう。天皇陛下が被災地を訪れる時と同じスタイルで、床に座り込んで握手して回っていた。安保関連法を成立させ、被災地の手当てを素早く行い、「切れ目のない」政治を進める。これが安倍首相の姿である。

 夏の参議院議員選挙で自民・公明が議席を伸ばせば、安倍首相は憲法改正に動き出すだろう。「時間をかけて丁寧に説明する」と安倍首相は言いつつ、結局最後は「民主主義ですから、決める時は決めなければなりません」ということになる。明日は北海道と京都で、衆議院議員の補欠選挙の投票が行われる。市議会議員選挙に家族を立候補させている友だちのところも明日が投票日だ。どんな結果になるのかで、これから先が少し見えてくる。

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