友々素敵

人はなぜ生きるのか。それは生きているから。生きていることは素敵なことなのです。

地位やお金がつくりだすもの

2016年04月29日 17時02分57秒 | Weblog

 スノーボードの男子選手2人が昨年、アメリカのコロライド州での合宿中に大麻を使用したとして、日本スキー連盟は「ほぼ除名と同じ」処分を行った。スノーボード競技はスキーとは違ってかなり危険を伴うアクロバットな技が多い。1歩間違えれば死ぬかも知れないような大技を競い合う。だから逆にお金を払ってでも見たい人がいる。そんな命知らずな種目を争う大会があるそうで、賞金金額も高いという。

 スポーツ競技は選手が持てる力を出し切って戦うからこそ人気が高い。その最大の祭典・オリンピックを見ていると、金がいくつとか銀がいくつとか、メタルの数ばかりが問題にされる。「参加することに意義がある」などはもう死語でしかない。メダルが獲れる「強化選手」を育てることが連盟の最大の課題である。だからわずか0.01の差であってもクリアできなければ派遣しない。一体何のためのスポーツの祭典なのかと思う。

 「スポーツ選手は小さい時から鍛えられ、世間の常識を知らない」と言う人がいるが、そうしてしまったのは「スポーツは金になる」風潮を作ってきた世間であろう。東京都の舛添知事が公用車で湯河原の別荘へ通っていたことや、海外視察にメチャクチャお金を使っていたことが問題になっている。在野にいたなら「絶対ダメでしょう」と言うであろう舛添知事は「ルール通りなので何の問題もない」と言う。

 テレビ局が街の人たちに聞くと、「本人の問題」と答える人が結構多かった。大麻にしても賭博にしても公用車の使用にしても、ルールに反していなければあとは本人の倫理の問題という冷めた意見だ。スポーツ選手は有名になれば高額のお金が手に入る。政治家はトップに立てばどのようにでもルールを作られる。驕りが普通の人々との間に大きな乖離を作り出す。本人の問題であるが同時に社会の価値観の問題でもある。

 今晩は長女の一家がご飯を食べにくる。カミさんに「お酒はなしだよ」と宣告してある。

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