友々素敵

人はなぜ生きるのか。それは生きているから。生きていることは素敵なことなのです。

新築祝いと入学祝い

2016年04月16日 13時40分09秒 | Weblog

 長女夫婦が家を建てたのでその新築祝いと、6歳の孫娘が小学校に入学した祝いの会を今晩行うと長女夫婦が言う。私は自分の家を建てられなかったが、長女夫婦はかなり広い土地にダンナが希望した家を建てた。私の母はよく、「男は家を建ててこそ一人前」と言っていた。父も退職金で土地を買い、家を建てるつもりでいた。けれども兄貴が事業に失敗し、その穴埋めのために土地を手放した。

 私は材木屋の倉庫の一角を仕切った「我が家」から脱出することを夢見て、材木屋に置かれていた建築雑誌をいつも見ていた。見ているだけでは飽き足らなくて、小学校の高学年頃から高校まで、白紙のノートに家の設計図を描いていた。構造計算は出来ないが、ここは台所、ここに風呂場など、自分の夢の家を描いていた。大人になったらこんな家に住みたい。せっせと描き続けていつの間にかノートは何冊にもなった。

 高校の工芸の先生がそれを見て、「それはいいね。将来は設計士だな」と言ってくれたが、設計士になるためには数学で受験しなくてはならなかったので諦めた。デザインという部門があることを知った時はもう遅かった。娘の父親である私としては、自分が出来なかったことを子どもがやり遂げたから誇りに思う反面、ちょっと自分が情けない。カミさんは新築祝いをどうするか、ダンナのお母さんと相談している。

 私は「財産は自分で稼ぎなさい」と子どもたちに言ってきたし、我が家に与えられる財産がどれだけあるのか知らない。このマンションを買ったのもカミさんで、子どもたちが嫁入りできたものカミさんのおかげだ。カミさんは孫娘の入学祝いや、次女のところの娘が5月に2歳になるので、「何をお祝いしよう」と張り切っている。「高価なものでなくてもいいのでは‥」と私は言うが、耳には入っていないようだ。さて、これからお祝いに出かけよう。

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