友々素敵

人はなぜ生きるのか。それは生きているから。生きていることは素敵なことなのです。

市民の自治を阻むもの

2018年01月23日 17時52分58秒 | Weblog

  東京は昨日からの大雪で大混乱しているが、こちらも寒さは厳しいが雪は降っていない。しかし、今晩から雪になるかも知れないとの予報だ。雲の動きはめまぐるしく、雨になったり、陽が差したり、風が強くなったりしている。そんな気候のせいなのか、友だちに誘われて入った喫茶店に客はひとりもいなかった。

 「正しいことをやっているのに、うまくいかないことばかりで」と友だちは愚痴をこぼす。市の公園の広場は芝生が剥げている。公園で毎朝、ラジオ体操を続けている彼はみんなに呼び掛け、芝を買ってきて植えた。ところが公園を管理している市の職員から「余計なことはしないでくれ」と言われショックを受けたと言う。

 先日あった「市の未来を語る講演会」を思い出した。「自治を回復し、まちの課題をまちの力で解決するために―協働と総働の基礎を再確認する―」と題して、『ソシオ・マネジメント』編集発行人の川北秀人氏が具体的な数字をあげて話した。私の隣の女性は「一番わかりやすかった」と感激していたが、私は講演の形式ではなくグループトークの方が深まったように思った。

 「町内会のような自治組織は行事を行っていればよかったが、これからは事業をしなくてはならない。なぜなら、行事の担い手は減少する一方なのに、高齢者は増えるからその面倒を見ることになる」と言う。市の2015年の生産人口は51,277人だが20年後は50,708人で、85歳以上の人は2015年は1,762人なのに20年後は5,575人と数字を示す。85歳以上の要介護3以上の構成比は2015年は58.3%なのに2030年には76.9%に増えると言う。

 市の財政についても扶養費が年々増えていることを指摘し、自治の仕組み・在り方を検証する必要を説いた。公園の管理を「利用している自分たちでやろう」という提案はその先駆けだと思うが、「余計なことはしないで」とはどういうことなのだろう。講演会に多数の市の職員が参加していたので驚いたが、そんなことを言った職員はこの講演を聞かなかったに違いない。

 

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