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友々素敵

人はなぜ生きるのか。それは生きているから。生きていることは素敵なことなのです。

愛が生まれ育つ時

2018年01月14日 19時09分00秒 | Weblog

 交差点で信号待ちで止まると、後ろの車の人が駆け寄って来た。「トランクが開いてますよ」と言われ、急いでシートベルトを外して出ようとしたら、「いいですよ。ボクが閉めておきましょう」と言う。メガネをかけた若い男の人だった。バックミラーで見ると、助手席の女性が男の行為を褒めているようだった。私は手を振って、ありがとうと頭を下げた。

 我が家の車はホンダのグレースだが、運転席のシートベルトを装着した時、ベルトが席の右下にあるトランクを開けるレバーに引っかかる。運転席の前のパネルに「トランクの扉が開いています」と警告されるのだが、今日はそれもなかったようで気が付かなかった。大きくバウンドすればトランクの扉は跳ね上がり、私もびっくりだが、後続の車の人も驚かせてしまうだろう。

 親切な人が居てくれて本当に良かった。優しく思いやりのある日本人が増えてきたような気がする。が、一方で電車に乗ればほとんど全員がスマホに夢中だ。他人のことにおよそ関心がないように見える。選挙の投票率の低さは関心のない証拠だ。税金を天引きされて納めているのに、それが何に使われているのかについてはとんと関心がない。

 マンションの自治についても、誰かがやってくれるだろうとしか思っていない。それなのに、税金が上がったり、自治会の役員が回ってきたりすると、「どうしてこんなに税金が上がるのか」、「なぜ自分が役員をやらなくてはいけないのか」と不満を口にする。でもきっと、私に「トランクが開いていますよ」と教えてくれ、「ボクが閉めておきます」と言ってくれた若者が増えれば、政治や自治にも関心を持ってくれそうな気がする。

 他人のこと、社会のこと、世界のこと、目を開いて欲しいし、関心を持って欲しい。昔、「人類みな兄弟」という言葉があったけれど、それくらいに思ってもらえれば愛も生まれ育つのではないだろうか。

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