明けましておめでとうございます。今年もよろしくお願い致します。
何十年ぶりかで紅白歌合戦を観た。私の記憶のある紅白は、山口百恵さんたちが出ていた頃だから相当古い。だから、あまりの変わりようにビックリした。そして同時にうるさくて嫌悪感さえ覚えた。これが国民的行事であるなら、私はこの国の国民とは言えないだろう。元旦もテレビを見たが、どこの局も何だか慌ただしい。それにどうしてこんなに喧しいのかと思うほど、早口でがなり立てる。やっぱり、自分が年老いたのだと思った。
昨日は私の親族が集まる新年会。そこで私は、「この会は今回限りとさせて欲しい」と言った。何年続けてきたか覚えがないが、兄貴が亡くなってしばらくした時、ふたりの息子と連絡ができたので、「正月に我が家に来ないか?」と誘った。息子たちは結婚していたから、兄貴がどんな人だったのかを伝えておきたい気持ちもあった。上の息子の長男は結婚して千葉に住んでいるし、下の息子の嫁さんは仕事の都合で、もう何年も参加していない。
それに私たち夫婦も年を取り、準備がしんどくなってきている。新年会の当日だけでなく、前後は準備と後片付けで追われる。それぞれが各家庭で新年を祝う方が現実的ではないかと思うようになった。いわば強制的に3日は我が家に来させてきたが、本当にそれでよいのだろうかと考えるようになった。兄貴に代わって努めてきたつもりでいたが、もうその役割から離れてもいいだろうと。
今日は恒例になった国府宮神社へ初詣に行ってきた。4日とは言え、随分の人出だ。作業着姿の団体もいたからきっと会社ぐるみで参拝に来たのだろう。美しい着物姿の女性も何人かいて、おみくじを引いて見せ合って騒いでいた。北朝鮮の金正恩とアメリカのトランプが、核の発射ボタンの大きさを競い合っているが、彼女たちの笑顔を見せてやりたい。
初詣 大吉引いて 大はしゃぎ 白き首筋 美しき女
年空けて 祝いの席で 涙する 君の面影 なお遠くあり