テレビの天気予報を見ていたカミさんが、「今日は暖かいからいっぱい作業ができるわね」と嬉しそうに言う。もちろん私もそのつもりでいたが、人から言われるとムッとくる。しかし、ケンカをするのは大人気ないから、「ウン、頑張る」と答えた。カミさんは私が一日中家に居て、グダグダしていると思っているようだ。
確かにカミさんの観察は当たっている。しかし今日は、ルーフバルコニーに出て作業をする予定でいた。まだ、バラの選定が5鉢残っているし、バラの鉢の土を入れ替えてやるための土づくりをしておきたい。3月中旬の暖かさなら作業するにはもってこいだ。午前中に剪定を終え、午後は土づくりに励んだ。確かに暖かくて、土づくりのような力の要る作業をしていたら身体が汗ばんできた。
カミさんが私を動かそうとするのは、私が散歩も体操もしないで家でじっとしているからだ。しかし、家に居る限りは流し台に積まれている食器を食洗器に入れ、鍋などの調理道具を洗い、洗濯機から洗濯物をとり出して干し、床が気になれば掃除機をかける。買い物に出かけることは少ないが、家事はマメにしている。カミさんは結構大雑把だが、私は神経質な方なので気になることを後回しにできない。
最近、カミさんが命令口調で私を動かそうとするのも、心臓の辺りが時々痛むことや健康診断で胃の再検査と出ているのに、私が「何も心配ない」と放っているからだ。明日は胃カメラの検査があり、19日には日赤病院でペースメーカーの定期検診がある。医師の診断を仰ぐしかない。